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ゲショゲショ!

原作のキャラ登場
バカじゃなイカ
ある爽やかな昼下がりにたけるくんが砂浜で遊んでいます。
たける「じゃやじゃ~ん。」
取り出したのはサメのフィギュアです。
たける友達「おお~、すっげーリアルじゃん。どうしたの。」
たける君は自慢げに言いました。
たける「ぼくのお店のお得意さんのおじさんが作ってくれたんだ。」

回想
MITトリオ「MIT主席に不可能はありませ~ん。」
カリカリ・・・カリカリ
瞬く間にリアルなサメの模型が出来上がり。
たける「ありがとうマーチンさん。さっそくイカ姉ちゃんに自慢しよう。」
さっそく大好きなイカ姉ちゃんのところにかけてゆきます。
たける「イカ姉ちゃん、すごいでしょう。これ・・・。」言い終わらないうちに。
イカ娘「げそー、サメじゃないか、早くどっかにやらないか。」
たける「ごめんよイカ姉ちゃん。」
そのときお店の中から騒がしい声が聞こえます。
悟郎「このやろう、よくもえびチャーハンのえびだけ食べてくれたな。」
悟郎のえびチャーハンのえびだけをミニイカ娘が食べてしまいました。
千鶴「ごめんなさいね、悟郎さん。最近このあたりでミニイカ娘が出て困っているのよ。」
悟郎「あ、いや千鶴さんのせいじゃ・・・。」
たける「悟郎兄ちゃん、えびの仇とってあげるよ。」
たけるはミニイカ娘を袋に入れて砂浜に出て行きました。
たける「イカ姉ちゃん、サメも追っ払うからね。」
イカ娘「おねがいでげそー、サメはいやでげそー。」

たける「と、言うわけなんだ。でこのフィギュアを家に置けなくなったんだ。」
たける友達「で、どうするんだ。」
たける「これを、こうしてっと。」
たけるは器用にミニイカ娘とサメのフィギュアを糸でつなぎました。
そして思いっきり遠くへ投げました。げしょ~という緊張感のない声が遠のきます。

ミニイカ「げしょ~げしょげしょ~。」(ひどい目にあったでげしょ、おこってるでげしょ。)
ミニイカ娘はご立腹ですね、はらただしい。ミニイカがあたりをみると・・・ 

ミニイカのすぐ近くくにサメが口を開いています。ぎらぎらと鋭い歯が光っています。
ミニイカ「げしょ~げげしょ~。」(げしょ、げげ、さめでげしょ、にげるでげしょ)
ミニイカはにげます、力の限り、ただしフィギュアとつながれているので決して逃げ切れません。
ミニイカ「げしょげしょ~。」(どうして、陸にサメがいるデゲショか。)
にげにげけてミニイカ娘、とうとう足がもつれて逃げられません。最後の手段です。
ミニイカ「げしょげしょぴぴぴ。」(これでもくらえでゲショ)
ミニイカは渾身の力でイカ墨をはきます。はいてはいてはきまくります。
とうとう気から尽きて気絶してしまいました。

ミニイカは走ります、どこまでも。だけどサメは一向に遠のきません。
勇気を持って反撃だ。ミニイカは渾身の力で墨を吐きます。
どんどんサメが迫ってきます。
ミニイカ「げしょげしょ~。」(たすけて、たすけて。)

ミニイカ娘がむっくりと起き上がります。
ミニイカ「げしょ~。げっそげしょ。」(夢でゲショか、そうでげしょ夢でげしょ。)
安心したのもつかの間自分のすぐ後ろにサメが口を開いています。
ミニイカ「げしょ~ぴぷぴぴ・・」(げしょ、そんなばかな。)
ミニイカは逃げます、逃亡とイカ墨のために昨日のえびを食べた栄養は使い果たしました。

ミニイカ「げしょげしょ~げしょ。」(あの建物ににげれば助かるデげしょ。)
ミニイカは建物にサメがいないことを知っているようです。目の前の小さな建物にまっしぐら。
ミニイカは建物の中に滑り込みます。小さな個室にダッユです。そこには穴がありました。
ミニイカ「げしょげしょげえしょ。」(あのなかにかくれるでげしょ。)
ミニイカは穴の中にダイブです。
ミニイカ「げしょ~っげげげ・・・」ぽとん。
皆さんお分かりですね、ミニイカ娘が逃げ込んだのはトイレ、飛び込んだ穴は・・・

そのころ
たける「イカ姉ちゃんごめんね。」
イカ娘「いいんでげそ。」
たける「マーチンさんもごめんなさい、せっかく作ってくれたのに。」
マーチン「気にすること無いでーす。さすがにサメは不味かったデース。」
千鶴「さあ、みんな、是食べて元気だして。」
和気藹々とした幸せな日常が戻りました。
終わり 

<writed by 前原一征様>
edited by仂様 at
「魔法少女ミニイカ娘」

>ミニイカリシンジ様

すみません、>>984のイラストその2を見て、SSネタがインスパイアされたので書いてしまいました。
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栄子は、仕事から帰り着替えると、弟の部屋のドアをノックしました。
「タケルー、いるかー?入るぞー」
ドアを開けると、タケルは机でペットのミニイカ娘をなにやら着替えさせていました。
高校中退後引き籠りのニートになったタケル。どうしてこうなった。
「ああ、栄子姉ちゃん、今、ミニイカ娘ちゃんを着替えさせてるんだ。見てよこの衣装、『魔法少女ビッチブリキュア』
とのコラボなんだぜ」
運動不足でぼってり下膨れになったタケルの顔を見て、栄子は眉を顰めました。
「タケル、今日一日、ハロワに行かずバイトもせずに、こんなことやってたのかよ。そろそろ職業訓練くらい受けないと、
私も姉貴も何時までも黙ってないぞ」
「うん、明日から本気出す」
タケルは今まで何度も聞かされた言葉を、また繰り返しました。栄子は呆れて部屋を出ます。
「よし、出来た。ミニイカ娘ちゃん、これでどこから見ても、炎を操る魔法少女フレイムブリキュアだよ」
鏡の前で、ばっちり衣装を決めたミニイカ娘も、勇ましく剣を振ってポーズを決めています。
「ゲッショ~、ゲショゲショッ!!」
ここからミニイカ娘の、ちっちゃなちっちゃな大冒険が始まります。

「ゲショ~!私、魔法少女に変身して、悪い人間どもをやっつけるでゲショ。まず手始めは千鶴でゲショ。いつもは凶暴なあいつも、
魔法少女となった私の敵じゃないでゲショ!エイ、エイ、ゲショーーー!!」
勇ましく雄叫びを上げると、ミニイカ娘は早速1階の台所へ向かいました。ちょうど千鶴が晩御飯の後片付けをしています。
「よーし、千鶴がいたでゲショ。今からこの剣でやっつけてやるでゲショ。ビャッ、ビョッ!」
オモチャの剣で千鶴の踵をつつくミニイカ娘、当然そんな攻撃が千鶴に通用するはずはありません。
「何かしら、さっきから踵がくすぐったいんだけど…」
足元を見ようと思い足の位置を変えた千鶴、うっかりミニイカ娘のオモチャの剣を踏んづけてしまいました。
ポキン
乾いた音を立てて簡単に折れてしまった自慢の剣、ミニイカ娘もアホの子のように口を開けて「ハワヮヮ…」と呆然状態です。
「あら、ミニイカ娘ちゃん、可愛いお洋服ね。でも、ここで遊んでると危ないわよ、向こうで遊んでなさい」
足元のミニイカ娘の存在に気が付いた千鶴、そう言ってミニイカ娘を軽く足蹴にすると、ミニイカ娘は壁に激突、
頭部を打って頭を抱え込みます。

「ビャアアア、グヤヂィでゲショ。しかしいきなり千鶴は無理があったでゲショ。ターゲットをもっと簡単なやつに変えるでゲショ」
ミニイカ娘が次にターゲットにしたのは、リビングでくつろぐ犬のアレハンドロです。
「悪い人間の手先となって、いつも私に吠え付いたり噛み付いたりで虐めるアレハンドロめ、やっつけてやるでゲショ。
やい、アレハンドロ、魔法少女のこの私と、いざ尋常に勝負するでゲショ!!ビャービャー!!」
ミニイカ娘は折れた剣を持ってアレハンドロに挑みかかります。が、アレハンドロは
「何だ、こいつは、変な格好をして?」
と首を傾げると、フンッとソッポを向いてしまいました。それでもしつこく、折れた剣でアレハンドロの前脚をつつく
ミニイカ娘、いいかげんウザくなってきたアレハンドロ、ミニイカ娘にガブリと噛み付いちゃいました。
「ギャビイイイイイイイイ!!!!いきなり何をするでゲショオオオオ!!離せ、離すでゲショオオオオオ!!!」
アレハンドロにとっては軽い甘噛みですが、ミニイカ娘は大パニック。触手で口周りをペチペチ叩いたり、折れた剣で
ついたりして応戦しますが、アレハンドロには全く効き目がありません。
そこへリビングに来た栄子が、犬とミニイカ娘に気が付きました。
「あーあー、アレハンドロ、駄目だろ、ミニイカ娘を食べちゃ。こんなもん食うと腹壊すぞ」
アレハンドロの口からミニイカ娘を引き離した栄子、せっかくのおニューのお洋服もところどころ破れ、触手も何本か噛み千切られ、
顔や体のあちこちからは体液のイカ墨が滲みでてきています。



とりあえず犬の口から逃れられて安堵したのか、「ビャアアアアアアアアン!!」と大声で泣き喚き始めたミニイカ娘。
栄子は汚らしいものを見る目でミニイカ娘の一瞥くれると、残った触手を摘んで2階のタケルの部屋へ向かいます。
「おいタケル!ミニイカ娘を部屋から出すなと言っただろう!今も危ないところだったんだぞ!」
タケルを叱り付けて、手に持ったミニイカ娘を投げ渡しました。ミニイカ娘をキャッチしたタケル、
「ゴメンよ、栄子姉ちゃん」
と野太い声で一言謝り、ミニイカ娘の滲み出たイカ墨を拭き取ってあげました。
「よしよし、ミニイカ娘ちゃん、怖い思いをしたんだねぇ。衣装もボロボロになっちゃったけど、また新しいのを
千鶴姉ちゃんに買ってもらうからねぇ」
そう言って、イカ墨や犬のよだれを拭き取ると、机のPCに再び向き直って、エロ動画サイトに没入しました。

「お洋服を着替えて、魔法少女になって、せっかく強くなれたと思ったのに、こんなはずじゃなかったでゲショ…」
ショゲるミニイカ娘、ドレスの破れ目を涙目で見ながら考えていましたが、
「結局、コスプレだけじゃ、中身は何も変わらないんじゃなイカ?」
と、まともな判断に思い至り、
「だったら、炎を操る魔法少女ミニイカ娘マークⅡとして、これから特訓するでゲショ!!これをマスターすれば、
もう焼きイカにされることも無くなるでゲショ!!」
と気分を一新して、タケルの部屋の石油ファンヒーターの前で、イメージトレーニングを始めました。

「ゲショ~。熱風が吹いてきて、気分が盛り上がるでゲショオ。これから私はここで特訓して、魔法少女に生まれ変わるでゲショ!」
ミニイカ娘は「ゲッ!ショオ!ゲッ!ショオ!」と声を上げながら、折れた剣を振り回して訓練らしきことを始めました。
激しい動きにはためくドレスの裾、化繊で作られたその衣装は、石油ファンヒーターの熱で簡単に燃え始めました。
「ビャビャビャ!!熱い!熱いでゲショ!!タ、タケル、助けてなイカ!!」

エロ動画に見入っていたタケルも、化繊の燃える悪臭と黒い煙で即座に異変に気が付くと、全身に火の付いた
ミニイカ娘の姿に驚き、お粗末な下半チンを丸出しにしたまま台所まで駆け下ります。
「大変だ!!姉ちゃん、水、水!!」
洗い桶の水を持って部屋に戻り、全身炎でのた打ち回るミニイカ娘にザブンと浴びせて、辛うじて事なきを得ました。

ついさっきおニューのお洋服でお洒落したばかりのミニイカ娘、剣は折れて衣装は燃えカス、体は煤とイカ墨に塗れた
みっともない姿で涙目です。
「ゲーショー、ゲーショー、魔法処女になって、酷い目にあったでゲショ~、ビャイイイイイイン!!」

その日の深夜、タケルが寝入った隙に、千鶴と栄子はタケルの部屋からPCとミニイカ娘をこっそり撤去しました。
「いずれはこいつ、タケルも撤去しなきゃ、なんてことにならなきゃいいけどな」
ミニイカ娘の帽子を静かに握りつぶしながら、栄子はそんなことを考えていました。

(終わり)

edited byアドミニイカ at
【ミニイカ娘観察日記2】
今日は「ミニイカ娘がどうして泳げないか」を実際に調べてみました。イカは海で生きているはずなのに、泳げないのが不思議で仕方なかったからです。


砂浜で捕まえたミニイカ娘を、洗面器に海水を汲んできて浮かべました。すると、頭が重いのかすぐにクルリとひっくり返って頭から水に沈んでしまいました。手足をバタつかせて何とか頭を水面の上に出してきましたが、アワアワバタつくだけで泳げないようでした。

僕は、あんなに触手が生えているのになんで泳ぎに使わないのか、不思議で仕方ありませんでした(ウチのイカお姉ちゃんは触手で空を飛んだことがあります。大失敗しましたが…)。
腕輪で体重を減らさなくても、水に浮いているのだから普段より体は軽いはずなのに、短い手足をただばしゃばしゃしています。
昨日も思いましたが、この大きな頭はじゃあ何のためにあるのだろう?僕はますます分からなくなりました。

それでも、いつかは気付くかなと思ってずっと観察していましたが、5分くらい経つと白目になってきて、とうとう生きることを諦めたように頭を下にして底に沈んでいきました。助けを求めるようにずっと僕を見ていましたが、厳しい自然でそんなことをする生き物がいるはずもなく、また助けようとするとお姉ちゃんたちに酷く叱られるので、助けてあげませんでした。


(感想)
昨日の餌取りと同じく、ミニイカ娘は「泳げない」のではなく「泳がない(泳ごうとしない)」ことが良く分かりました。神さまは150年も生きられる命を与えてくれているのに、罰当たりだなぁと思います。

それから、昨日冷凍しておいたミニイカ娘は冷凍庫の中で凍え死んでいました。ちょっとかわいそうでしたが、他の生きたミニイカ娘と一緒の串に刺して焼いたらすごく美味しかったです。

(終わりでゲショ♪)

Written by ミニイカババア様
edited byアドミニイカ at
【ミニイカ娘観察日記】
【ミニイカ娘観察日記】
3年×組 相沢たける

(読みやすいように漢字表記に変えてあります)



今日は、僕が飼ってるミニイカ娘を観察しました。
いつもミニイカ娘は気に入った餌を水槽に撒いてやると、素早く走っては怖いくらい大きな大きな口を開けて餌をキャッチします。
でも、自分から餌を取ろうとするのを見たことがありません。

そこで今日はミニイカ娘に餌の取り方を教えるのと、運動をさせてあげました。まず触手と両腕を剪定バサミで切り落とします。ミニイカ娘は久々に運動できるのが嬉しいのか、全身からイカ墨を流して金切り声を上げていました。

次に、タコ糸をくくりつけた小エビを水槽に垂らします。大好物のエビを見たミニイカ娘は万華鏡のように目をギラつかせてエビを狙います。でも、僕は心を鬼にして、ミニイカ娘からエビを遠ざけます。
「ゲッショー!」とエビを追いかけようとしますが、触手も腕もないのでうまくバランスが取れないのか、大きな頭が邪魔をして何回も転びます。
顔からドシン、今度は横にバタン…僕は水槽にヒビが入らないか心配で仕方ありませんでした。あまりに大きすぎてグラグラ波打つ頭に苦労しながら走り回っています。
ミニイカ娘は触手と腕で何とかあの大きな頭を支えるようバランスを取っているのです。
普段なら触手を伸ばして簡単に取ってしまう餌も、短い足と大きすぎる頭のせいで取れそうにありません。
こんなに大きな頭をしてるんだから人間より賢いんだと思っていましたが、そうではないんだと分かりました。それなのに何であんな大きな大きな頭をしといるのか、詳しく調べてみようと思いました。

結局、ミニイカ娘はエサをとるのを諦めてパンダさんみたいな座り方でアーエ、アーエと泣き始めました。耳が壊れるくらいすごくうるさかったです。泣いている間も頭が重いのか、何度も何度もドシンと頭から倒れていました。
困っているところへ栄子お姉ちゃんが、ミニイカ娘の口に赤い液体を振りかけてくれました。すると聞いたことのないようなすごく変な声をあげて静かになりました。後で聞いたら、タバスコを入れたそうです。


(感想)
ミニイカ娘はイカとは言っても人間と同じ機能を持っているんだから、ただ泣いているだけではなくて食べ物を探すための努力をしないといけないと思いました。あと、教えたことを覚えようとしないのもいけないと思います。同じイカなのに、イカお姉ちゃんと違ってものすごく好き嫌いがあるのもいけないと思います。

明日はお姉ちゃんたちと一緒に、他にもミニイカ娘を捕まえてバーベキューをやることになりました。すごく楽しみです。
一緒に遊んだミニイカ娘は、切り落とした触手や腕とすき焼きのタレに漬け込んで冷凍庫にしまっておきました。

(終わりでゲショ♪)

Written by ミニイカババア様
edited byアドミニイカ at
雪だるま その後

あの雪の日から数日後。
栄子はミニイカ娘雪だるまの顛末を面白おかしく某スレに書き込んだが、それを読んだ「四つん這いミニイカ娘」という方から、
「『冷凍変なイカ』が雪解けとともに発掘されると思うとちょっと不愉快ですねwww」
という感想を頂いた。

栄子はパソコンの前でちょっと考え込んだ。
…春にならずともあれからは暖かい日が続いており、公園の雪も綺麗に溶けているだろう。
あの日、ミニイカ娘は雪だるまごと便所に激突して悲惨な最期を遂げたはずなのだが、その最期を見届けたものは誰もいないのだ。しかも奴らは無駄に150年も生き抜く驚異的な生命力を持ち合わせている。そう考えると栄子は、退治したはずのゴキブリがゴミ袋から這い出していた時のような、強烈に不潔な感情をもよおした。
(間違いなく死んだのか、いちおう確かめてみよう)
殺した人間が生き返って復讐するかもしれないという妄想にかられ、現場に舞い戻ってくる殺人犯の心境に似ているかもしれない。


(ゲッ!)
公衆便所から酸っぱい臭いに乗って、かすかに甘ったるい鳴き声が聞こえてくる…。
「あぁ~ぃ!あぁ~ぃ!ピィ~…あぁ~ぃ!あぁ~ぃ!ピィ~…あぁ~ぃ!あぁ~ぃ!ピィ~…」

恐らく、激突したしばらく後に除雪作業でもあって掘り出されたのだろう。どこにいるか分からないが、声だけ聞こえてくるのは不気味で憎々しい。しかし調べてみると、どうやら隣接する男子便所にいる様子だった。
栄子は身の内に激しい憎悪の感情が燃え上がるのを感じた。明日は大事な進級試験の初日であるが、そんな事はどうでもよかった。
「娘」のくせにオトコの便所で媚びを売っているのも、吐き気がするほど汚らわしい。栄子は清掃員の格好を装ってツナギに着替えると、無人の男子便所に侵入した。

 

 「あぁ~ぃ!あぁ~ぃ!ピィ~…あぁ~ぃ!あぁ~ぃ!ピィ~…」
見るとミニイカ娘は便器の脇のゴミ箱に放り込まれ、イカ臭いエロ本の上で「液体」にまみれて鳴き声を上げていた。栄子が飼っていた頃と変わらず被害者面でがなり立てている。
(この期に及んでまだこんなことやってんのかよ…)

雪が降ったのはもう二週間も前だから、その間ずっと餌も探さずこうして乞食生活を送ってきたのだろう。

ふと、ミニイカ娘と目が合ってしまった。ミニイカ娘はキョトーンとして栄子を見ていたが、
(私を迎えに来たのでゲショ!もう餌の心配はないでゲショ!)
とばかり、
「うはぁ~♪アハァ♪♪」と表情筋を弛緩させて汚ならしい笑顔を見せた。
栄子は軍手をしたままミニイカ娘を掌に載せると、得体の知れない液体でヌルヌル、テカテカな顔には目もくれずミニイカ娘をどう処分しようか弄んでいた。

元の飼い主に再会しすっかり油断しきっていたミニイカ娘だったが、安穏とした時間は長くは続かなかった。栄子は何も語らず、消火器の安全ピンを引き抜くように、甘えて指に絡めてきた触手を突然ブチリと一気に引き抜いた。
「イギャァァァァーー!!!」
後ずさりして逃げようにも掌に身を任せたのが災いし逃げる術を失ったミニイカ娘。野性動物にあるまじきバカぶりに、栄子の嗜虐心はさらに昂る。
「ェショ、ェショ…ピャピャピャ、ピャピャピャ」
触手という反撃手段を全て失ったいま、ミニイカ娘に出来るのはせいぜい泣き落としくらいなものだ。いや愛すべき飼い主にいきなり凄まじい暴力を受け、事態が理解できない様子である。


さて、さっさと片付けよう。栄子はミニイカ娘の鼻の穴に、そこら辺に落ちていた焼き鳥の串を適当に拾って突き立てた。ミニイカ娘がワナワナ泣き出して命乞いするのも構わずブスリと一気に突き刺す。
「ゲショオオオ…ゲショオオオ………ミギャアアアア!!!」
不快な金切り声が、薄暗く埃っぽい便所に反響する。
顔に力を入れているせいか一回ではうまく刺さらず、抜いたり刺したり、串をグリグリ回しながらようやく刺し貫くことができた。
穴がうまくあいたので、貫いた串をズボッと抜いてはまたブシュリと刺したり、ミニイカ娘が苦痛で暴れ狂うのを楽しんだ。
与えた餌を小生意気にも触手で受け取り、次から次へ投げ捨てた姿。
エビと見るや気持ち悪いほどの笑顔で媚びを売り、何がなんでも欲求を押し通した姿。
欲求が満たされたらメタボ腹をブクブク膨らませて後は何を言っても知らん顔している姿。
ご満悦のところへ話しかけるや、激しくイカ墨を吐いて不機嫌になった姿。

脳裏に蘇る思い出一つ一つが激しい憎悪を呼び起こす。
「ウギッ!?ガハァッ!!ミギギギギィッ!!……」

虫酸が走るほど不愉快な声を上げるミニイカ娘をよそに、粛々と作業を進める栄子。抵抗しようにも触手は千切り取られ、デカ頭に比して不格好に短い腕で串を押さえる格好を繰り返すだけだ。イカ帽子は僅かに外しているので絶命することもできず、気が触れるほどの劇痛に半狂乱になってバタ足のようにせわしなく蛇足をバタつかせていたが、やがて動かなくなった。
噴き出るイカ墨で、愛らしい顔はいい感じにドス黒く仕上がっている。
「何だ、もう気絶しちまったのか」
抜き刺し遊びに飽きた栄子は串からミニイカ娘を抜き取ると、止めを刺すことなく便器の穴から下の便槽に死に損ないのミニイカ娘を落とした。

…………パチョォォン。

ボットン便所の「香水」にミニイカ娘が叩きつけられる音を確認し、栄子はそそくさと便所を後にした。

(終わりでゲショ♪)

Written by ミニイカババア様



edited byアドミニイカ at
雪だるま

珍しく湘南にも雪の積もったある日、ミニイカ娘は栄子と一緒に雪だるまを作っていました。
「ゲッショ♪ゲッショ♪」
栄子の作る雪だるまに比べたらミニイカ娘のそれは小さな小さなものでしたが、雪だるまより遥かに大きな頭をグラグラ揺らしながら短い腕でチンタラと金玉、いや雪玉らしきものを転がしています。
「ウワァ~、ハハァ♪」
栄子の作る大きな雪玉にミニイカ娘はエヘエへ、ニヤニヤ感心していました。
「(よぅし…今度はもっと大きいのを作るでゲショ!)」

疲れて一息ついている栄子をよそに、ミニイカ娘はムキになって公園中縦横無尽に雪玉を転がしまくりました。

と、凍っていた雪に足を取られ、頭の大きなミニイカ娘は簡単にデン!と顔から転んでしまいました。
「ピョ!ヒャイッ!?はわわわわ……」
「(ミニイカちゃん!)」

更に悪いことには転んだ場所から先は緩い下り坂で、アンバランスな体型のミニイカ娘はなすすべなく雪の上をゴロゴロ転げ落ちていきます。
「うごっ…ぎゃいーっ!ぎゃいーっ!…ピィィィーッ……」
ゴオオォォォォ。
雪崩のように凄まじい勢いで巨大化しながら転がっていくミニイカ雪だるま。やがて下の広場にまで滑落していき、公衆便所の壁に激突して止まったようです。更に悪いことにぶつかった勢いで便所の屋根から雪がドサーッと滑り落ち、ミニイカ雪だるまはスッポリ埋まってしまいました。

(やれやれ、やっと変なイカの接待から解放されたぜ)
栄子は心底晴れ晴れした表情で伸びをすると、その「変なイカ」に付き合って何個も作らされた雪だるまを一つずつ丁寧に踏み潰して家に帰っていきましたとさ。

(終わりでゲショ♪)

written by ミニイカババア様
edited byアドミニイカ at
ドス黒い料理


「ひぃー、あちぃ~…栄子、イカスミスパゲティね!」
「たまにはもっと高いの注文しろよ」
「いいから早く作れよ」
「…だってさ姉貴」
「あーっ、千鶴さん!!」
ライフセーバーの悟郎が、昼食を取りに海の家れもんに立ち寄る。
今年は震災や節電の影響で客足が伸びるか心配されたが、去年同様の猛暑が幸いし、7月頭ながら早くも大繁盛だ。
「イカスミスパゲティお待ちでゲソ」
「お、イカ娘ちゃんありがとう…ってこりゃただのパスタじゃん!」
「あぁ、今年からイカスミは自由にかけるようにしたのでゲソ」
「?」
そういえば、テーブルの端に変にモゾモゾしているタッパーが置いてある。
イカ娘がポンと蓋を開けると、何とミニイカ娘がぎゅうぎゅう詰めにされている。触手はゴロゴロに絡み付いてイカスミでドス黒く汚れ、腕や首は千切れかかっているし、下の方におしつぶされて口からイカスミを吐いて事切れているのもいる。
「ゲショゲショ…」
「ピィィ!ピィィ!」
「あぁーぃ!あぁーぃ!ぴぃ~、あぁーぃ!あぁーぃ!ぴぃぃ」
蓋を開けるなり、同情を求めるように一斉に媚びた泣き声でがなり立てるが、イカ娘はホケ~ッとした顔でその中から、口から触手をはみ出させてブクブク太り返った一匹をつまみ上げる。
「はわわわわ…」
イカ娘に首根っこを掴まれ短い手足で無駄にバタバタもがいているが、イカ娘は蔑むように
「また共食いしたのでゲソ…」
と、呆れたように背中全体を包むように掌に乗せると、レモンを搾るように一気に背中をへし曲げた。

パン!

「ひぎゃああああ!!!」

プシァァァァ…。

ミニイカ娘の内臓と共に体のイカスミが豪快にパスタの上に飛び散る。
タッパーの中のミニイカ娘達は、味方のはずのイカ娘に仲間が変わり果てた姿にされていく一部始終を目の当たりにして腰を抜かし、ガタガタ震えながらショー、ショーと音を立てて失禁している。
「さ、食わなイカ」
「いや、あの…お前だってイカなのに罪悪感とかないの?」
「ほ?ミニイカ娘なんて所詮はイカの真似事に過ぎないのでゲソ。大体泳ぎもダメなくせに私のミニチュアを名乗るなど150年早いのでゲソ!」
「イカちゃーん、次ミニイかき氷ねー」
「はーい」
千鶴に呼ばれてスッパタスッパタと走っていくイカ娘。
(…俺にはあのイカ女の考えがどーも理解できねぇなぁ…まぁ一生懸命でかわいいんだけどさ)

もう少しイカスミを足すべく、ウィーウィー、ハッハ!ウィーウィー、ハッハ!と奇声を上げるミニイカ娘を次々に握りつぶしながら、厨房で何やらドス黒い氷をかいているイカ娘をボーッと見ていた。

(しかし…最近この店はどれもいやにドス黒い料理ばっかだな)
・ミニイカうどん・そば
・ミニイカおにぎり
・ミニイカレー
・ミニイカパスタ
・ミニイカらあげ
・ミニイカソーダ
・ミニイカき氷
・ミニイカビール
・ミニ焼きイカ

…産地直送?で原価0とはいえ、こうもよくドス黒いメニューに仕上がったものだ。まさか千鶴の趣味なのか…?まさか、ねぇ…ははは。

(いけね、全部潰しちまった)
悟郎のテーブルのタッパーは見るも無惨な肉片とイカスミの海になっていた。
悟郎は慌ててイカスミ(を超えたドス黒い何か)をパスタにぶっかけて一気にかき込んだ。
「あら豪快ね」
突然様子を見に来た千鶴と目が合い、激しく噎せてイカスミを吹く悟郎であった。

(終わりでゲショ♪)

Written by ミニイカババァ様

edited byアドミニイカ at
>>2-278, 319
コンビニの帰りに急な雨に降られたため、
公園に入って屋根のあるベンチで雨宿りをしていたら、
向こうからヘルメットのような髪形をした若い女が傘をし、
右肩にレインコートを着たミニイカを乗せてやってきた。
好奇心旺盛な性格らしく、ミニイカはあちこちを得意げに指差し、
その都度、女がそれに何かリアクションを返すと、
ミニイカは嬉しそうに楽しそうにキャッキャとはしゃぐのだった。
その光景は両者の間柄というか関係性が自然と滲み出ていた。
互いが互いを心から大事な存在と見なしているのだ。

女が俺の近くのベンチに座ると、ミニイカはその肩から滑るように降りて来て、
何か面白いものはないかと辺りを探訪し始めたが、
少しして、そんなミニイカの様子を暖かい眼差しで眺めていた女が、
「ちょっとトイレ行ってくるから、そこで待ってるんだぞ」
とミニイカに言い置いて、公衆トイレに向かった。
ミニイカは女の姿が見えなくなるまで一心に手を振っていた。

雨が止む気配はなく、小腹が空いて来た俺はコンビニで買ったかっぱえびせんを取り出し、
その袋を開けた。
すると、ほぼそれと同時に、ミニイカがゲッショーと叫んで輝く瞳で瞳見つめて来て、
俺が袋からかっぱえびせんを一つ取り出すや、こちらににじり寄って来た。
ミニイカは警戒心が極めて強いと聞くが、この個体は人に馴れているのに加え、
人から嫌なことをされた経験が皆無なのだろうと感じながら、
俺はかっぱえびせんをゆっくり自分の口に運んだ。
まるで自分自身がそれを食うかのように無為意識のうちに口を開けていたミニイカは、
俺がかっぱえびせんを口に入れるのと同じタイミングで自分の口をあぐんと閉じたが、
当然、かっぱえびせんの味がするわけがなく、寂しそうな顔で俺を見つめている。
それを無視するように、10個かっぱえびせんを食い続けた俺は11個目を取り出し、
それをミニイカに見せつけ、お前も食いたいか?と目で尋ねた。
ミニイカはゲッショと肯いたが、俺はおかまいなしに11個目も自分で食った。
ミニイカはぽろぽろと涙を流し始めた。
俺は12個目を再びミニイカに見せ付けると、おもむろにベンチから立ち上がり、帰路に就いた。
後ろを振り返ると、思った通り、ミニイカが俺の後を追ってくる。
俺は笑いを噛み殺しながら歩を進めた。

 

 

結局ミニイカは俺のマンションの部屋までついて来たが、
俺はミニイカには一つもかっぱえびせんをくれてやることなしに、
その目の前でわざとらしく見せびらかしながら、すべて一人で平らげた。
相当がっかりしたと見え、ミニイカは深くうなだれ、踵を返した。
―おっと、お楽しみはこれからだ。
俺がミニイカのレインコートのフードを掴むと、その拍子でレインコートが脱げてしまった。
急停止したミニイカは憤怒の表情でこちらを振り返るや、
猛然と突進して来て、俺の手からレインコートをひったくろうとした。
―なんだ、こいつ?このレインコートがそんな大事なのか?ほう、そうか、これは良いぞ。
俺はミニイカの触手を払い除け、レインコートを床に放り投げた。
案の定、ミニイカは全速力でそこに走っていったが、俺は先回りし、
ミニイカが伸ばした触手がレインコートに届く寸前で、それを左足のスリッパで踏み付けた。
ミニイカはピギャっと驚いたような声を出し、一瞬だけ俺の顔を睨みつけたが、
すぐすべての触手と両手をフル稼動して、俺のスリッパをどけようとした。
しかし、そこは所詮はミニイカ、いくら体が震えるほど全力を出そうとも、
俺のスリッパはびくともしない。
しばらくの間、ゲッショゲショと唸り声を上げて俺のスリッパをどけようとしていたミニイカも、
それが無駄な努力に過ぎないことを悟ったのか、
今度はビエービエー泣いて俺のスリッパを両手でポカポカ殴りながら、触手で攻撃してきたが、
こちらとしては蚊に刺されたほどのダメージもなく、
俺は右足を軽く振り抜き、ミニイカを蹴り飛ばした。
ミニイカは床をゴロゴロ転がっていき、最後は壁に激突して止まった。
頭を振りながら起き上がったミニイカは、おそらく初めて人間に暴力を振るわれたのだろう、
現実を上手く飲み込めないようだったが、数秒後、恐怖心を露にした.ものの、
しかし、レインコートのことを思えば、逃げるなどということは選択肢にないらしく、
恨めしそうな視線でじっと俺の左足を見つめている。
それにしても俺が不思議だったのは、
ミニイカにも備わるとされる墨噴射機能をこいつはどうして使おうとしないのかということだった。
外敵がおらず、餌を取る必要もない環境でしか暮らしたことがないからなのか、
それとも、この緊急事態に混乱しているのか、
あるいは単に馬鹿で自分にそんな機能があることを忘れているだけなのか、
いずれにせよ、俺にはこのミニイカに墨を吐かせたい理由があり、
「おい」
とミニイカに呼び掛けて、自分の唇を突き出し、イカ墨を吐く真似をしてやった。
するとミニイカは何かに気づいたような顔をしたかと思うと、
俺の足元に駆け戻って来て、大きく息を吸ったが、
ミニイカが俺の左足のスリッパ目掛けて墨を吐こうとした瞬間、俺はぱっと足を引っ込めた。
しかし、ミニイカはもう噴射状態に入っていて制御は利かず、自分のレインコートに大量の墨を吐き掛けた。
真っ黒に汚れてしまったレインコートを見たミニイカはわっと泣き出した。
俺はさりげなくティッシュペーパーを数枚ミニイカの近くに落としてやった。
ミニイカはそのティッシュペーパーを使って懸命にレインコートを拭き始めた。
幸い、この素早い処置とその素材が奏効し、レインコートの汚れはほとんど除去することができ、
ミニイカはほっと安堵の表情を浮かべ、レインコートを着ようとしたが、
その右手がレインコートの袖に通る間際、俺はまたレインコートを取り上げ、
その裾の部分に油性マジックで目茶苦茶に落書きしてやった。
ミニイカは俺のその行為をつぶさに見ながら、あっあっという感じで触手をこちらに伸ばして来たが、
俺が落書きを終えて、ティッシュペーパーと一緒にレインコートをミニイカに渡してやると、
またティッシュでレインコートを拭き始めた。
しかし、油性マジックが落ちるわけがなく、ミニイカはビューイビューイと大泣きした。

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もし早苗がミニイカ娘を捕獲していたら・・

愛犬・アレックスを散歩中、早苗は瓶に入ったある生物を見つけた。
「なにこれ、かっわい~!」早苗は早速自室に持ち帰った。
アレックス(やれやれ、また御主人様の悪い癖が・・・)

瓶の中でキョトンと早苗を見ているミニイカ娘。早苗はおもむろにミニイカ娘を瓶から取り出そうとする。
「ピピピピピィィィ!」警戒するミニイカ娘。瓶の口にしがみ付いて必死に抵抗する。
「大丈夫よ、怖がらないでミニイカちゃん」すごい力でミニイカ娘を瓶から摘まみだす。
「あ~ん!かわいい~!!」頬擦りや接吻しまくる早苗。ミニイカ娘もイカ墨や触手で抵抗するが恍惚な表情を浮かべるだけで全く効果なし!

お腹の減ったミニイカ娘は空腹のためか「ビェェェェ~~ン!」と泣き出した。
「お腹すいたのね。待ってて、ミニイカちゃん!」早苗は冷蔵庫から伊勢えびを持ってくる。
「ゲッソォォォォ!!!」ここでミニイカ娘にようやく笑顔が。さっそく伊勢えびに被りつく。
早苗は次から次へと伊勢えびを追加し、結局計5匹完食したミニイカ娘はお腹がパンパンで苦しそうにのたまう。
早苗はすぐさまそれをカメラで撮影。
「おデブのミニイカちゃんかわい~!お腹プニプニ~!!」結構な力でお腹を押しつぶす早苗。結局、ミニイカ娘は腹痛で三日三晩苦しむハメに。

腹痛から回復したミニイカ娘を喜ばせるため、早苗は塩水プールを作成。
「ミニイカちゃんの故郷の海水よ。それっっ!!」
パッチィィィィィィン!!!!
水面に叩きつけられるミニイカ娘。そしてすぐさま溺れる。
「まあ、必死に泳いじゃって、かっわい~!!あ、玩具もあるんだ・・・はい、故郷のお友達!!」
早苗、サメの人形を投下。溺れているミニイカ娘は完全にパニック状態に。数分後、大量のイカ墨を水面に浮かべながら悶絶死。
「あれ、ミニイカちゃん?ミニイカちゃーーーーーん!!!」ここでやっと異変に気付いた早苗だった。


数時間後、早苗はミニイカ娘と出会った砂浜にいた。お墓に埋めるためだ。
不慮の事故で絶命したミニイカ娘の死骸を砂の中に埋めると、両手を合わし涙ながらに祈りを唱えた。
「ごめんね。ミニイカちゃん・・・また会いたいよ・・・」

帰り道。泣きながら防波堤を歩く早苗。その前方に4,5人の漁師が深刻そうに話込んでいた。
「どうかしたんですか?」早苗は訊ねた。
「ああ、長月さんとこのお嬢さんかい。いやね、気味の悪い生き物が浅瀬で溺れていてよ」
「網で掬ったんだが、イカの仲間だと思うんだけど人間みたいな顔してるしよぉ・・・」
「セリにかけても気味悪がってだれも買わないんだわ。処分に困ってさ・・・」
漁師たちは話ながら目の前にコンテナを差し出した。
コンテナには20匹ほどのミニイカ娘が蠢いている。


早苗は片手に万札を握り締めこう答えた。
「それ、全部ください!」

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・子持ちミニイカ娘


「いらっしゃいませー!3名様ご案内します」

子持ちミニイカ娘と言うのを皆さんはご存知だろうか。ミニイカ娘は十分に栄養を取ると
腹が膨らみ無数の卵を吐き出し、それにオスのイカスミを掛けると孵化するのだが
産卵期の腹の膨らんだミニイカ娘は大変な珍味にして美味だというのだ。
だがしかし、ミニイカ娘の卵は豚の餌にもならないほど不味いと言うが…
ともあれ子持ちミニイカ娘を求め我々は海へとやってきて、今は海の家で休憩中だ。
ヘルメットの様な髪型の、威勢のいい店員のお嬢さんに案内され、我々は注文を頼む。

「3人前、お待たせしました」

注文が届く、3人揃って頂こうとすると、柱の物陰から何かの視線を感じる。
物陰からこちらを物欲しそうに見つめるその生き物は…ミニイカ娘だ。
エビが欲しいのだろうか「ゲショッ!ゲショッ!」とおねだりを始める。

「すいませんお客さん。あーこら、もう。あっち行け、しっ!しっ!」

店員がミニイカ娘を追い払おうとするが、よく見れば我々の座席だけではなく
あちこちでエビをねだっている。そのせいか、エビ入り料理の注文ばかりが
飛び交っている。ミニイカ娘も10匹はいるのではないだろうか?
黒いミニイカ娘も1匹いて、その珍しさから大変な人気を博している。
たまたまエビチャーハンを頼んでいた我々も、周りに倣いエビを与えると
ミニイカ娘は大喜びで平らげ、丸々とした腹を擦り嬉しそうに寝転ぶ。
客受けも良い小さな生き物に、店員も無碍には出来ず苦笑いする。
和やかな雰囲気の中、我々は勘定を済ませ海の家を出ると、作戦会議を始めた。

「海の家の床下はミニイカ娘の巣に相違ござらん、今日にも産卵するでござろう」

今回の作戦立案者、徳田はこう目星をつける。床下は手ごろな狭さで営巣地として
好都合で昼間はエビが思う存分食べられる、まさにミニイカ娘にとっての一等地だ。
ミニイカ娘は外へ遊びに出かけたが、夕方帰ってくるだろう。そこを狙い打つ作戦だ。
夕方になり店員が店仕舞いをして帰宅する頃には、遊泳客もゾロゾロと帰り出し
砂浜は我々だけになったので、海の家-ミニイカ娘の巣-の周りに側溝を掘り
袋を仕込んで落とし穴とした。ミニイカ娘が巣に帰ってきたので我々は後ろへ回り込み
爆竹を投げつけた。産卵間近だからか腹は通常より大きく膨らんでいる。

「ピギョッ!ウエェェーギャソービエエエー!!」

大パニックで泣き叫び、巣へ逃げ込もうと走り出す。巣までは若干上り坂になっており
落とし穴には誰一匹と気づかずボロボロと落ちて行く。ひとしきり溜まった頃に
袋を持ち上げると、なんと50匹も捕まえた。遅れてオスが帰ってきたが
呆れたような目で落とし穴を見ると、ピョンと飛び越え巣へ帰っていった。

「オスは結構でござる、捕まえても無意味故。それよりこちらを」

徳田はそう言い、ミニイカ娘をネットに入れ替えぶら下げると、棒で殴打を始める。
我々にも用意した道具を使ってミニイカ娘を刺激しろと指示をする。
水や砂を掛けたり、音を鳴らしたり火を近づけたり、ネットを振り回したり。

「ビィー、ギャエー、ウワアアーン、アェー、エソォー!」

やむ事のない責め苦にミニイカ娘は皆泣き叫び、体を丸め頭を抱える。
ただ殺したり傷物にはするなとも指示を受けているので、冷静に事を進めている。
ひとしきり虐め終わると、徳田はミニイカ娘を海の家の前で解放する。
しかも目の前には山のような剥きエビをばら撒いて、だ。
ミニイカ娘は群がりエビを貪ると、ビービー泣きながら一目散に巣へと逃げていった。
最後の不可解な行動について私が訪ねると、徳田はこれからが本番だという。
…待つ事夜9時、また巣からミニイカ娘が出て来る。さっきより丸々太って苦しそうだ。
動きも非常に緩慢で、海辺まで辿り着ける気がしない。しかし徳田は我々を静止する。

 

「まだでござる、まだこれから出て来るでござるよ、それと水気厳禁でござる…」

パンパンのミニイカ娘はこうまでして、何をしようというのか。
巣から1匹、また1匹とミニイカ娘が出て来る。いずれも同じく
パンパンの腹で苦しそうにノタクサ歩いて一様に海を目指す。
徳田の手にはカウンターが持たれ数字は47を刻んでいる。1匹、また1匹と
巣から出て来るミニイカ娘。徳田はあと1匹出てきたら、30秒後に捕獲を開始しろと言う。
49匹目がついに出てきた。最初の1匹は波打ち際まであと3メートルまで迫っている。

「掛かれ!」

徳田の号令が掛かり、我々は海に近いミニイカ娘から順に捕獲を開始する。
外敵の強襲にミニイカ娘は騒然とするが、出っ張った腹が動きを阻害して
逃亡も侭ならない。手に持った網はどんどんミニイカ娘が溜まっていく。
最後に巣を出た1匹が必死に逃げ、海の家の隙間に到達しそうになったが
私はヘッドスライディングでそれを阻止。手で掴み網へ投入すると
全員合わせて50匹全ての捕獲に成功した!
我々は車で撤収し、ミニイカ娘を調理すべく自宅の台所へと向かう。
丸々太ったミニイカ娘を、いよいよ味見しようじゃなイカ!
でも、ミニイカ娘の卵って死ぬほど不味いらしい…青白の汁もトラウマだし。

「では、本物の子持ちミニイカ娘を味わおうではござらんか」

そう言うと、サッと水洗いし徳田はヒョイっと食す。
ウマイ!テーレッテレー!とファンファーレが聞こえてきそうな
幸福と驚愕の入り混じった、恍惚とした表情で咀嚼を続ける。
オ、オレも…ともう一人の仲間、武藤も目を瞑りエイッと口に放り込むと
彼も形容しがたい満ち足りた表情で、手を合わせ神へ感謝を捧げる。
二人の仲間を信じて、自分も意を決して食べると、口の中に無限の
ミニイカワールドが広がり、十重二十重の絶頂が止むことなく口中を揺るがす。

「こ、このミニイカの腹ん中に入っとるんは…ミニイカや、仔ミニイカ娘や!」

ゲロ不味い卵なんかではない、本物の子持ちミニイカ娘とは、文字通りの意味だったのだ。
徳田に解説を願い、夕方の不可解な行動について改めて尋ねる。
通常産卵は水辺で行うが、外敵の脅威著しい時は安全のため、営巣地で産卵を行う。
夕方の責め苦の末、敢えて解放したのは、この特殊な行動を再現するためだったのだ。
しかし営巣地は水辺から離れており、仔ミニイカ娘が自力で水辺へたどり着くのは不可能だ。
そこで親が孵化した仔ミニイカ娘を一旦飲み込み、水辺へ移動して吐き出すのだ。
ミニイカ娘は生後1ヶ月以降、不可食部が発達し始めるので、産卵直後は丸ごと食えるのだ。
それにしても幾重にも折り重なり、止む事の無いミニイカ娘の味の津波。旨い、旨すぎる!

「こうすると面白うござる」

ミニイカ娘の口を耳元にかざされると、ミニイカ娘の呻きの他に口の中から
「ぴょぴょぴょぴょぴょぴょ」と聞こえてくる。腹の中の仔ミニイカ娘が鳴いているのだ。
冗談はさて置き、もっと子持ちミニイカ娘を食べたい、茹でたい、揚げたい、焼きたい。
あまり液体にびったり漬けると、水気に反応して仔ミニイカ娘を吐き出すので
調理する場合は口を強く縛る必要がある。どんな調理でも桁外れに旨い。
腹の中に無尽蔵の旨みが詰まっているのだ。徳田は中身の抵抗も楽しめる生食こそ究極と言い
武藤はプチプチ弾けるフライが至高だと言う。私は敢えて中身を吐き出させて
仔ミニイカ娘を泳がせながら茹でる鍋も捨てがたく思う。
各自思い思いに、50個ものご馳走に舌鼓を打ち、夢のような晩餐会は幕を閉じた。

「いやー、いなくなって嬉しいんだか寂しいんだか」

海の家からはミニイカ娘がいなくなり、すっかり平常運転に戻っていた。
ミニイカ効果で客足は増えるものの、エビの食害などもあり手放しでは喜べないのだ。
だが、ヘルメット店員の表情は前向きそのもの。いてもいなくても今ある現実が全てだと言う。

「代わりと言っちゃなんだが、面白いレシピがあるんだがどうかな…」

またこの楽園に、小さな白い住人たちは住み着くだろうか。願わくば、あの感動を海の家にも。(終わりでゲソ)

Written by ミニイカ養殖様

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