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CoCリプレイ
【リプレイ】5月26日②

さてさて今回からはシナリオ本編ですよ!
駄文かつ長文。しかも内容がかなりケイオスだから閲覧の際は気をつけてください!


べのむ・・・べ
クロウ・・・ク
ダム・・・ダ
竜斗・・・竜
俺・・・KP


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KP「さてさて、まずキャラクター同士の接点を作っていくぞ!」
べ「それってなにに関係してくるんだ?」
KP「そんな深く考えることないぜ。導入に使うだけだし」
竜「なら深く考えず、クロウさんは私が勤めている大学の生徒ってことで良いんじゃないかな。年齢的にも問題ないだろうし」
大学に通いながらプロ野球やってるってことにします!」
KP「そんな両立は聞いたことがないよ(笑)まあ別に構わないけどね」
ク「いいんですか?」
KP「さっきも言ったけどこの辺は導入に使うだけでそんなに重要じゃないからね。きっとプロ野球に専念するあまりそのうち学業に支障が出るんだろうけど、このシナリオの間はそれも関係がないことだし(笑)」
べ「じゃあ俺はその大学にある教会で働いてることにするぜ!」
KP「うん。それで問題ないよ!」
ダ「いやちょっと待て。それだと刑事の俺はどうなるんだ!?」
竜「それは……そうだ、この三人のうち誰かを補導した経験が……」

全員の視線がべのむに集まる。

べ「……? どうした、俺の顔におっぱいでも付いてるのか?
ダ「……なるほど。これはたしかに監視の必要があるな」
KP「ゴホン。それじゃあ三人は学校の繋がりで、ダム刑事はべのむを性犯罪の容疑かなんかで調査したことがあってその繋がりってことでいいね」
竜「よく繋がったな、最後の二人は(笑)」
KP「まあそういう繋がりも面白そうだから許す。では今の設定でシナリオを始めていきたいと思います!」
全「パチパチパチパチ!」

 

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~シナリオスタート~

KP「さてさて、今回のシナリオは四人が温泉宿に到着したところから始まるぜ。温泉旅行を提案したのは……誰にしようかな。じゃあちょっと『アイデア』で振ってみてもらってもいい?」
べ「それって何をどうすればいいんだ?」
KP「ああ、十面ダイスを二つ振ってもらう。片方が十の位でもう片方が一の位。そして00の場合は100として扱うから、いわゆる『百面体ダイス』を振っているのと同じだね」
べ「ほうほう」
KP「そして出た目が能力表にある対応した技能……今回の場合は『アイデア』の数値を下回っていれば成功。上回れば失敗という判定になる
ダ「なんか難しいんだが……」
KP「まあ最初からそんな覚えようとしなくていいさ。とりあえず全員十面ダイスを二つ振ってみてくれ」

コロコロコロコロ……

KP「成功した中で一番ダイスの目が01に近かったのは?」
べ「俺だな」
KP「そしたらべのむはある日、温泉旅行に行きたくなる
べ「急だな!(笑)」

KP「まあ気にスンナ」

べ「行きたくなったら、どうすればいいんだ?」
KP「実際に行きたくなったときと同じ行動をとればいいぜ。今回は温泉旅行に行こうぜ! と周りに呼びかけたことにしよう」
べ「おーいみんな温泉に行こうぜ!」
ク「僕らはそれに乗っかったわけですね」
KP「そういうことだな。そして今回訪れたのは『滝が流れる洞窟』と書いてロウリュウドウ温泉と読む山奥の温泉宿だ。君たちが宿をとったのは4月7日の土曜日。この時期この宿は知る人ぞ知る桜の名所であるらしい」
竜「ふむふむ」
KP「さらにこの宿はそれ以外にも『奇跡の泉』というオカルトスポットとしても一部の人間に知られていて、君たち四人は温泉を楽しむつもりでいながらも、冗談半分でこの『奇跡の泉』を訪れるつもりでいる」
べ「へえ」
ダ「なるほど」
KP「……」
全「……」
KP「……」
全「……」
KP(なんだこの気まずい沈黙は!!)
KP「ゴ、ゴホン。えーと、今みたいに俺が変な『間』を取り始めたら『ロールプレイして欲しいな』ってことなんだ。だから非常に申し訳ないんだけど、なにかアクションを起こしてくれると助かる」
ダ「それはどんなことをすればいいんだ?」
KP「何をしても構わないぜ。気になるワードや状況描写があったらそれについて尋ねてくれてもいいし、これから何か起こりそうだと感じるなら、それに備えてみるのもいいかもね」
ダ「なんとなく分かった。じゃあ『奇跡の泉』について尋ね……」
べ「(ダム刑事を手で制しながら)その温泉は混浴か?」
KP「……は?」
べ「いや気になることを尋ねるんだろ? その温泉宿は混浴なのか?
KP「(なにこれ早くも想定外なんだが……)えーと『幸運』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

べ「成功したぜ」
KP「じゃあ幸運なことに……いや、というよりもべのむがその宿をわざわざ選んだのは『混浴だから』という理由以外にありえない。当然、その宿は混浴だ」
全「パチパチパチパチ!」
KP「いやなんの拍手だそれは。混浴に対する拍手なのか?(笑)」
ダ「じゃあついでに『奇跡の泉』について尋ねてみるぜ」
KP「(ついで……)まあいいだろう。それについて知りたいのであれば、全員で『知識』か『オカルト』高い方で判定してみてくれ」

コロコロコロコロ……

KP「成功した人は事前に調べていたんだろうね『奇跡の泉』について簡単な情報を知っている。滝流洞温泉からちょっと離れた場所には『滝流洞』という洞窟があるらしい。そしてその洞窟の中には深い泉がある。その水を怪我人が浴びると、どんなに深い傷もたちまち癒えるという噂だね」
竜「なんだか怪しい匂いがぷんぷん漂ってくるな……」
KP「さて。他に聞きたいことがなければ温泉宿に到着するけど」
全「(軽く相談してから)とくにないでーす!」
KP「うん。じゃあ宿に到着したことにしよう……あ、ちなみに運転の技能を持ってる人っていたっけ?」
べ「俺が『操縦(バイク)』の技能を持ってるぜ」
KP「そしたらべのむだけバイクで来た事にしようか。他の人は電車を乗り継いで、山のふもとからは歩いてきたということで。あ、べのむは一応『バイク』で判定してみてくれ」

コロコロコロコロ……

べ「成功だぜ!」
KP「じゃあさっき言った設定で問題ないね。そんなこんなで、君たちは鮮やかな春の山の景色を満喫しながら温泉宿に到着した」
べ「バイクは入口に停めておくぜ」
KP「おっけー。さて君たちは宿を予約する際、滝流洞まで案内してもらえるようにお願いしていた。案内の時間まではもう一時間ほど暇があるみたいだけど、この時間はどうしようか?」
竜「俺は滝流洞についてスマホで調べてみることにしよう」
KP「了解。他の人はどうする?」
ク「僕はちょっとその辺をぶらついて来たいです」
KP「構わないよ。えーと……他は?」
べ「この時間、温泉は開いているのだろうか?」
KP「なんかお前だけ温泉の設定を考えるゲームみたいになってるじゃないか……じゃあ『幸運』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

べ「よし、成功したぜ!」
竜「いや待て……これは……」
KP「05……クリティカル……だと……!?」
ク「クリティカルってなんですか?」
KP「ああ、決定的成功のことだ。ダイスの目が01~05ならクリティカル。96~00だったらファンブル。ファンブルってのはまあ、クリティカルの反対の意味だと思ってくれればいいかな。本来クトゥルフにはもうちょっと複雑なクリティカルの判定方法もあるんだけど、それを使うとややこしくなるから今回は上記の目が出た場合にだけ特別な結果を用意するぜ」
ク「クリティカルが出るとどうなるんです?」
KP「普通の成功の場合より良い結果を得ることができる
べ「ということはつまり……」
KP「べのむが息を荒立てながら宿の従業員に温泉の利用時間を尋ねると、従業員は「ああ、今の時間もやってますよ」と答える。しかしそう答える従業員の表情はどこか曇っているような気もする」
べ「なんだなんだ……?」
KP「やがて従業員は言いにくそうに「ただ、今はその、他の女性のお客様が利用している最中です」と頬を赤くしながら伝えてくる」
ク「これ幸運の無駄遣いじゃないですか?(笑)」
べ「ぐへへ。なら、俺は温泉に行くとしようかな」
ダ「仕方ねぇな……俺も付き合うぜ
KP(ああダム刑事もそっち側の人間だったか……)
竜「キーパー、そろそろ滝流洞について調べてみたいんだが」
KP「あ、ああ。『図書館』でどうぞ」
竜「スマホで調べる場合、私はコンピューターの技能を持っているんだけどなんらかのボーナスを得られないかな?」
KP「構わないぜ。じゃあ『図書館』技能を+10%して判定どうぞ」

コロコロコロコロ……

竜「成功だ」
KP「なら、このあたりは昔から行方不明者が多いスポットであることが分かるかな。年間の失踪者数が他の地域に比べて倍近い数字だ」
竜「行方不明者……他には?」
KP「えーと、その行方不明者とよく似た外見のひとを山中でときどき目撃するというような情報を、オカルト板かなんかで見つけられる」
竜「なにがなにやら……」
KP「まあまあ、ゆっくり探索していってくれ。さて次にクロウさんだけど、えーと散歩に出たんだったか」
ク「そうですね。その辺をぶらぶら歩きます」
KP「するとひとりの若者を見つける。どうしようか?」
ク「うーん……声、かけてみましょうか」
KP「じゃあクロウさんの挨拶に反応して若者はこちらに気づく。君が男だと分かって、明らかに不快そうにしている
ク「なんですかこのシナリオ。そういう人ばっかりですか(笑)」
KP「いや当初の予定ではこいつひとりだけだったんだよ(笑)」
ク「当たり障りのない感じで、この人が何者なのかを聞いてみます」
KP「うん。なら若者は自分が滝流洞温泉の女将の息子であることを教えてくれる。名前は浦沢春樹というらしいね」
ク「ああ、じゃあ愛想良くして怒らせないようにしましょう」
KP「おっけー。浦沢は一瞥をくれて去っていくけど、去り際に「あんたらが滝流洞の案内を頼んできた客だろ? 案内するのは俺だからよろしく頼む」とやはり不快そうな顔のまま宿の方へと戻っていく」
ダ「……なんか意外にいいやつっぽいな」
ク「仕事はしっかりやるタイプですかね?」
KP「……さて、じゃあ最後に温泉に行ったふたりだけど……」
べ「待っていたぜ。ぐへへ
ダ「いやーこんな危険なやつを混浴に野放しにはできないから仕方ない本当は行きたくないんだけどついていくしかないなあ
KP「茶番はそこまでだ変態共。さあ温泉でなにをするつもりなんだ?」
べ「とりあえず入浴中の女のスペックを教えてもらおうか!」
KP「じゃあ『3D6』でどうぞ」
べ「さんでぃーろくってなんのことだ?」
KP「逆から読むと分かりやすいかな。『6面』『ダイス』を『3個』振ってくれっていうのを省略した言い方だ。だから『1D20』だと20面ダイスを一回振ってくれっていう意味になる」
べ「なるほど。じゃあ振ってみるぜええ!」

コロコロコロコロ……

べ「16だな」
ダ「良い目なんじゃないか?」
KP「うん。通りすがる男は全員振り返るであろう絶世の美女だな」
べ「どやぁ……」
KP「いや知らん知らん。つーか誰なんだこの女は(笑)」
ダ「とりあえず拝んでおくか」
べ「そうしよう」
KP「美女はそんなお前らを鼻白んだ様子で見つめてるだろうさ……」

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KP「じゃあそろそろ滝流洞を案内してもらう時間だね」
竜「集合は玄関でいいのかな?」
KP「そうだね。じゃあ君たちが玄関で待っていると浦沢春樹がやって来る。君たちが全員男だと知って露骨に不快そうな顔をしているね」
べ「それはこっちも同じだと叫んでやろう」
KP「すると浦沢は、相手をするだけ時間の無駄だなとでも言いたげに深いため息をついて、山道を歩き出すだろうね」
べ「こいつ……バイクで轢いてやろうかな」
KP「やめてあげてくれ(笑)」
ダ「ちなみにこいつ『APP/外見』いくつなんだ?」
KP「ああそれは決めてきてある。えーと……だな」
ク「かなり低いですね(笑)」
べ「不細工ってレベルじゃないな(笑)」
ダ「APPたったの7か……ゴミめ」
KP「言いたい放題かお前ら! ほらさっさとお前らも歩け!」
べ「浦沢君とは一緒に歩きたくありませーん」
ダ「ちょっと距離を空けてついていこう」
「そうすればAPP7が肉壁にもなるし一石二鳥だな」
KP「名前みたいに言わないであげてくれ! お願いだから!」
ク「まあついて行きましょう(笑)」

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KP「じゃあ君たちは山道を一時間ほど歩いて滝流洞に到着した」
ダ「どんな場所なのか詳しく聞きたいな」
KP「そうだな……入口は切り立った崖にある。ドラマなんかで遭難した人が避難する洞窟みたいなイメージだね。大きさは入口だけ見るなら結構大きい。入る際にかがんだりする必要はないだろう。周りは鬱蒼とした森に囲まれていて見通しが悪く、道といえば今通ってきた一本しかない」
竜「ふーん。とりあえず洞窟に入ってみるしかなさそうかな」
ク「念のためにAPP7さんを先に行かせましょう」
KP「なんでそんな邪険に扱うんだよ! お前らもっと仲良くしろよ!」
いや俺たちAPP9以下の人間とは仲良くできないんだよ」
KP「なんだその設定!? ……まあとはいえ一応客の言うことだからなあ。苛立った雰囲気をまといながらも浦沢は洞窟へと入っていって、君たちが付いてくるのを確認しながら先導するだろうね」
竜「中は暗いのかな?」
KP「真っ暗だね。1メートル先の岩肌すら見えない。ただ入口付近に松明が用意されていて、それを浦沢さんが持って歩いてくれるから足元くらいは確認できる」
ダ「松明とは……えらく古風だな」
KP「うん。古い場所だから雰囲気を大事にしているのかもね」
竜「なら入る際にスマホのライトを点けるよ。ちなみに私のスマホは改造されていて並はずれた光度のライトを備え付けてあるぜ!」
KP「なんだそれ(笑)まあいいや。他に灯りを持っている人は?」
ダ「まあ携帯電話くらい皆持ってるだろ。俺たちもライトを点けるぜ」
ク「ただ僕らのは改造されてないんで3分ごとくらいに消えますけどね(笑)」
べ「そのたびにカチカチ操作音がするだろうぜ(笑)」
KP「うん。そんな風にライトを点けながら進んでいるなら、まあ転んだりはしないだろう。君たちが足元に気を払いながら注意深く歩いていくと、やがて前を歩いていた浦沢の動きがぴたりと止まる。どうやら『奇跡の泉』に到着したらしい」
べ「お、じゃあ泉の方にライトを向けよう。カチカチ」
KP「(にやり)じゃあ『目星』でどうぞ。べのむ以外にも泉の様子を見た人は全員『目星』を振ってもらう」
ダ「じゃあ俺も泉の方を見てみるぜ」
竜「私は……なんか嫌な予感がするから他のところを見ていよう」
ク「僕もちょっと携帯をいじってて気づかないということで(笑)」
KP「じゃあべのむとダム刑事はロールどうぞ」

コロコロコロコロ……

ダ「成功したぜ」
べ「俺もだ」
KP「では……君たちがライトを泉の方へと向けると、泉の上を飛び回る『頭を無数の触手で覆われたコウモリのような生物』を発見する。無数の触手は常にうごめいていて粘り気のあるグロテスクな音を響かせている」
べ「うわ……なんかいるんだが」
ダ「見なきゃよかった……」
KP「さあこの名状しがたい不思議な生物を目撃してしまった二人は『SANチェック』どうぞ(恍惚)」
ダ「ん? それってどの数値を参照するんだ?」
KP「能力値の下に『正気度』という項目があるだろ? その数値だな」

コロコロコロコロ……

べ「失敗だ」
ダ「こっちは成功したぜ」
KP「失敗の場合は『正気度』の数値を『1D6』削ってくれ。成功の場合は正気度喪失はない」
べ「4だ。正気度を4減らしたぜ」
KP「次回『SANチェック』する場合は正気度が4減った状態で判定することになる。つまり正気度が減れば減るほど愉快なことになるってわけだよ」
ダ「それはあんまり愉快じゃないだろ……(笑)」
KP「さてさて、うまいこと『SANチェック』を逃れた二人だけど」
竜「なんですか? 私は今、完全に泉とは逆方向にある岩肌の状態から滝流洞の歴史を調べていて忙しいんですけど?」
KP「いやお前電子工学の教授じゃないか……いいから聞きたまえ」
竜「仕方ないな……なんだ一体?」
KP「浦沢さんが泉の上にいる奇妙な生物の存在に気付き、悲鳴をあげた」
竜「……」
ク「……」
KP「悲鳴が聞こえたら、そっち振り向くよね?」
竜「……」
ク「……」
KP「振り向いちゃうのが、ひとってもんだよね?」
竜「……」
ク「……」
KP「SANチェックどうぞ(恍惚)」
竜「この腐れAPP7がああああああああ!」

コロコロコロコロ……

竜「うおー失敗かよー!」
ク「僕は成功です」
KP「ほらほらぁ『1D6』減らしなさいよぉ」
竜「うう……2点減ったぜ」
KP「(たった2点か)まあいい。ともあれ騒ぎたてたせいで奇妙な生物が君たちの存在に気づいてしまったようだ。羽を醜く揺らしながら襲いかかって来る!」
「やろぉ……APP7だけは絶対にただじゃ済まさん」
「殺るならうまくやれよ?」
KP「いや命だけは勘弁してあげてくれ(笑)さあ全員で『幸運』どうぞ。ちなみにこのロールには浦沢さんも参加するからな」

コロコロコロコロ……(全員が浦沢のダイスに邪念を送り出す)

ク「いちばん出目が悪いのは……」
KP「浦沢さん……だな……」
竜「いやあ足をひっかけて転ばせた甲斐があった」
KP「なんてことするんだよ!(笑)地面をのたまう浦沢さんに奇妙な生物が迫る!!」
べ「その隙に俺らは外まで逃げよう」
ダ「とりあえず拝んでおくか」
ク「そうですね(笑)」
KP(鬼だ……!)
竜「逃げるのになんらかの判定は必要かな?」
KP「いやあ……奇妙な生物は浦沢さんに夢中だから大丈夫かな」
ダ「最後にやっと役に立ったな……」
KP「浦沢さんまだ死んでないよ!」

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KP「じゃあ外まで逃げてこれたってことで」
ダ「外に変化はあるかな?」
KP「特にないね。来たときの状態となんら変わらない」
竜「とりあえず宿に戻るか……」
べ「そうだな」
KP「じゃあ宿に戻る山道の途中で、君たちは奇妙な音を聞く」
ク「どんな音ですか?」
KP「鉄をひっかくような不快極まりない音だな。よく聞けばそれが笛の音であることがわかる
竜「……一応聞くけど、それはどっちの方向から?」
KP「君たちの背中……滝流洞の方からだな」
べ「ああなんかこれはもう……」
ダ「ご愁傷さまなんだろうな……」

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KP「宿に着いたら、どうしようか?」
竜「とりあえず女将に、今起きたことを伝えよう」
KP「どういう風に伝える?」
竜「ふむ。奇妙な生物のことは隠しつつ、洞窟ではぐれたっきり戻ってこないと伝えよう」
KP「足をひっかけた張本人がよくもまあ抜け抜けと(笑)」
竜「大丈夫! 犯罪はバレなければ大丈夫!」
KP「まあいいだろう。そう伝えると女将は顔を青くしてすぐに駆けだす。滝流洞のほうにね。何人かの従業員もこれに続く」
ダ「捜索に向かったのか?」
KP「たぶんそうだろうね」
竜「……仕方ない、俺たちも協力するか」
ダ「そうだな。一応刑事だし」
KP「他の人はどうする?」
「美女は?」
KP「は?」
べ「さっき温泉にいた美女は捜索に行ったのか、行ってないのか?」
KP「あ……いや、どうだろう。じゃあ『幸運』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

べ「成功したぞ」
KP「じゃあべのむにとって幸運なことに美女は優しい人物だった。女将の息子が消えたとあらばすぐに捜索に加わるだろうね」
べ「それなら俺も行くしかないじゃないか!」
KP「そ、そうか、頑張ってくれ……えーとクロウさんは?」
ク「夕飯は何時でしたっけ?」
KP「19時だな。今が17時だからもう少し時間がある」
ク「じゃあまあお腹を減らすために行きましょうか(笑)」
KP(こいつ人身捜索とエクササイズを兼用してやがる!)
べ「あ、待てよ。バイクを使えば一番乗りで滝流洞の周辺を捜索できるんじゃないか?」
KP「できるだろうね」
べ「よし、このままだと美女が死にかねないからな。バイクで先に行くぜ」
KP「じゃあ山道ってことで『バイク』を-10%して判定どうぞ」
べ「ふっ。それでも79%もあるから余裕でせいこ……」

コロコロコロコロ……

べ「なっ!? 失敗だと!?」
KP「それならべのむは先ほどの事件による恐怖でとてもじゃないが山道を運転できる状態じゃない。バイクにまたがってから「あ、やっぱ山道怖い」とか言って普通に歩きだした」
竜「想像以上にださい(笑)」
べ「く……今の光景を美女に見られていないことを祈るばかりだ」
KP「大丈夫。見られたとしても彼女は優しいらしいから(笑)」

 

~その③に続く~

edited byえるえい at
【リプレイ】5月26日③

~前回のあらすじ~

一度見捨てた浦沢さんを助けに行く一行であった。

べのむ・・・べ
クロウ・・・ク
ダム・・・ダ
竜斗・・・竜
俺・・・KP

 

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KP「さて。滝流洞に到着すると女将が一目散に洞窟へと入っていくのが見える」
ダ「女将は灯りを持っているのか?」
KP「非常用の懐中電灯を持っているな」
ダ「じゃあ、俺もそれを追いかけて洞窟に入るぜ」
KP「他の人は……ちなみに美女は外にいるけど……どうする?」
「それは外を捜さざるをえないハァハァ!」
KP「はいはい。他は?」
竜「私は中を捜そう」
ク「僕は外を捜します」
KP「じゃあまず外を捜した人だけど、いくら目を凝らして草を掻き分けて捜しても、残念ながら浦沢さん本人どころか、なんの証拠も痕跡も見つけることはできない」
ク「ハズレでしたか……」
KP「くっくっく。さて洞窟の中に入った人だけど……」
竜「な、なんだ物々しい!」
KP「女将は例の泉の前で腰を抜かして倒れている」
ダ「おい、どうした」
KP「『目星』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

KP「二人とも成功だね。なら泉の中からズルリズルリという音を立てながら何かがこちらに這い寄ってくるのが見える。いや、目星に成功した二人はそれ以上のことに気づいてしまう。その何かは人間の形をしている。白目をむき、皮膚はくずれ、腐敗した指先で土を掻きながらこちらに向かってくるそれは随分変わっているものの……浦沢春樹に間違いない。さあこの異様な光景を目撃してしまった二人は『SANチェック』どうぞ(恍惚)」
竜「この腐れAPP7がああああ!!」
KP「腐敗だけにか。はっはっは。なかなか上手いことを言うな」
竜「そんなつもりないよ!!」

コロコロコロコロ……

竜「よし成功だ」
ダ「こっちは成功だぜ」
KP「失敗の場合は『1D8』成功でも『1』削ってくれ」
竜「成功でも正気度減るのか……」
KP「めでたくSAN値を失ったところでどう動く?」
竜「めでたくないよ! 逃げるよ!」
ダ「女将は逃げられる状態か?」
KP「いや、腰を抜かして倒れているから無理だろうね」
ダ「抱るかおぶるかして運べないかな?」
KP「うーん。それは女将の『SIZ/体格』を決めようか。『2D6+6』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

ダ「9だな」
KP「これは……なんというロリババア!!」
竜「これなら難なく運べるな!」
KP「まあ運ぶぶんには問題ないだろうね。けど逃げるんだったら浦沢さんと『DEX抵抗ロール』をしてもらおうか」
ダ「抵抗ロールって?」
KP「能力値を競わせる際に用いるルールだね。基本成功率を50%として、そこに『行動を起こしたほうの能力値×5』を足し『行動を受けたほうの能力値×5』を引いた数値で、判定ロールをする」
ダ「……なんだって?」
KP「ともあれ今回は65%で判定だ」

コロコロコロコロ……

ダ「よし成功だ」
KP「そうしたらダム刑事は脇目もふらずに走ったことで、危なげなく浦沢から逃げ切ることができた」
ダ「外に出たらまず外を捜してる連中にこの異常事態を伝えよう」
竜「APP7が……APP7が出たぞ!」
KP「いやべつにAPPが7しかないのは恐ろしいことじゃないけど(笑)」
ダ「っていうかあの様子だと最早APP7もなさそうだな」
竜「APP1が……APP1が出たぞ!」
KP「それはたしかに怖いかもしれん(笑)」
べ「それを聞いてとりあえず二人のところに戻るぜ」
ク「どうしたんですか? と尋ねます」
竜「かくかくしかじか」
べ「なるほどなー」
ダ「便利だな(笑)とりあえず宿に行こう。ここは危ない気がする」
ク「お腹も空いてきましたしね!」
KP「まあ君たちが異常事態を伝えても、何人かの従業員はなに言ってるんだという顔で「もうちょっと捜してみる」と言うだろうね。そんな従業員は残して宿に戻ったということでいいかな?」
べ「それでいい、が……」
竜「これはまた犠牲者が出る……のか?」

---------------------------------------------------

KP「宿に戻ったらどうしようか?」
ク「とりあえずご飯を食べましょう」
竜「まあたしかに。ここで飯を食わずにいて「空腹だから」とか妙なペナルティを課せられても困るからな」
べ「飯を食べる場合、部屋で待っていればいいのか?」
KP「いや、それなら食堂に行ってくれ」
ダ「ちなみに飯の支度はされているのか?」
KP「うーん。浦沢さんのことを報せたのが17時だから……まあされていてもおかしくはないな」
竜「それにこの宿には何人かの従業員が残っているんだろ? だったらその中に板前みたいな人はいないかな?」
KP「『幸運』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

竜「ようし成功だな」
KP「なら板前はこの宿に残っていたが、やはり人出が足りなくなっていたのは間違いないようで、下ごしらえしか済んでいないという状況かな」
ク「仕方ない。僕達も料理を手伝いましょう」
KP「それは『知識』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

KP「成功した人は料理を手伝えるだけの知識を持っている」
ク「べのむさんだけ成功ですね」
べ「美女は?」
KP「は?」
べ「美女は料理できないのか?」
KP「ああ、えーと(この女シナリオに書いてないからちょいちょい失念してしまう……)じゃあ美女の『教養』を決めてくれ」
べ「『3D6+3』だっけ。とうっ!!」

コロコロコロコロ……

KP「20……だと……?」
べ「どやぁ」
KP「じゃあわざわざ判定するまでもなくその女性は料理が得意だ。なんでも好きなものを作ってもらうといい」
竜「なんだろう、温泉宿だから刺身とかかな?」
べ「山だから天ぷらとかも良いな」
ク「良いですねえ(笑)」
「キーパー。天ぷらでお願いします」
KP「いやそんな「とりあえずビールで」みたいに言われても(笑)」
べ「じゃあまあ美女に天ぷらを作ってもらうぜ」
KP「はいはい。何事もなく完成するぜ」
全「いただきまーす!!」
べ「いやあ美女の作ったご飯は一段と美味しいぜ!」
KP「ゴホン……食事中に悪いが『アイデア』を振ってもらおう」
竜「ア、アイデア……?」
KP「そんないぶかしがらずに、さあどうぞ」

コロコロコロコロ……

KP「成功はべのむと竜斗さんか。じゃあ二人は気づくだろう。香ばしい天ぷらの匂いに交じった、明らかに異質な匂いの存在に。竜斗さんはそれを洞窟の中で嗅いだ事がある……そうこれは腐敗臭だ!」
竜「つ、ついてきてる!?」
べ「気づくと同時に席を立っておくぜ……」
竜「私もそうしよう」
ダ「あれ二人ともどうしたんだ、天ぷら食えよ!」
ク「美味しいですよ!」
竜「ええい、うるさいうるさい(笑)私たち以外はどうしてる?」
KP「(コロコロコロコロ……)ん。板前はまったく気づいてないな。どうしたんです? え、変な臭い? 硫黄じゃないですか? とかそんなことを言いながら調理器具の片づけをしている。女将のほうは息子のあんな姿を見てしまったからねえ。ブツブツ言いながら隅で丸くなってる」
竜「く、この板前……鼻がだめとか料理人としてどうなんだ!?」
べ「美女は?」
KP「ああ『INT/知性』を決めちゃってくれ」

コロコロコロコロ……

べ「17だ」
KP「(能力値が高すぎる!)その数値を5倍したのが『アイデア』だから、それで判定してみて」
べ「(コロコロコロコロ……)成功だぜ!」
KP「じゃあ美女も気づく。あれ、なんか変な臭いしませんか?」
竜「さすがだぜ!」
KP「そこで廊下のほうから音が聞こえる……なにか、引きずるようなズルリズルリという音だ。そしてそれは戸についた小さな窓からこちらを覗きこんでくる。豹変しているが、あれは浦沢春樹に間違いない! さあこいつを初めて見た人は『SANチェック』どうぞ!(恍惚)」
べ「ロールするのは俺と」
ク「僕ですね」

コロコロコロコロ……

KP「二人とも失敗とは幸先がいいな『1D8』の喪失だ」
べ「4点減ったぞ」
ク「僕は3点減りました」
KP「(なかなか5点超えないなあ……)さて、どうしようか?」
竜「食堂に廊下以外の出口はあるのか?」
KP「うん。勝手口があるみたいだな」
竜「よし俺とべのむさんで先導しよう」
べ「俺は美女の手を引いて移動するぜ」
KP(そいつ連れてくのかよ!)
竜「なら私は女将を……というか女将は今どうなってるんだ?」
KP「うん。未だに隅で丸まってブツブツ言ってるね」
竜「しかたがない。助けるか」
KP「助けようとしたところで浦沢が部屋に入って来る!」
竜「ぐ……どうするか」
KP「あ、とりあえず『目星』どうぞ」
竜「まだなにかあるのか!?」

コロコロコロコロ……

竜「成功だ」
KP「そうしたら浦沢の上にさっき見たあの奇妙な生物がいるのに気づく」
竜「ん!? 操られ……ているのか?」
KP「さあさあ浦沢がズルリズルリと足を引きずって向かってくるよ!」
竜「一旦引くしかないか。勝手口に行こう」
KP「じゃあ全員で勝手口から外に出たってことでいいね。くっくっく。全員で『目星』どうぞ」
ク「なんか邪悪な笑いが入りましたね(笑)」
KP「気のせいだろ。さあ全員でダイスを振りたまえ」

コロコロコロコロ……

KP「成功した人は滝流洞に向かう道のあたりから、さっき「なに変なことを言ってるんだ?」と言って捜索に残った二人の従業員が近づいてくるのが分かる。容姿は変わり果てているけどね」
ダ「挟み撃ちとはやってくれる……」
KP「さあどうする?」
竜「倒すなら合流していない今がチャンスだが……」
ダ「問題はあの従業員ゾンビが宿の中を抜けてくるか迂回してこっちに来るかだな……」
べ「バイクさえ手に入れば轢くこともできるんだが」
ク「うーん。女将さんも助けたいですね」
竜「女将……? そういえば浦沢は女将に興味を示しているか?」
KP「いや、君たちのほうに一直線に向かってきている。ついでに言うと板前にもなんら関心を示していないね」
ダ「俺達だけを狙うのか?」
竜「狙っているのがAPP1の意思なのか上にいる変なヤツの意思なのかが分からないが、ぐぐぐ、どうすればいい……」
KP「だから名前みたいに呼ばないであげてくれ(笑)」
べ「なにか投げて注意を引けるかどうか試してみないか?」
ク「それなら僕が。野球ボール持ってるんで」
ダ「なぜ野球ボールを……」
ク「それは、野球選手ですから(笑)」
KP「まあボールを持っているのは事前に聞いていたしね。投げるなら投擲でどうぞ。商売道具だから+30%して判定していい」

コロコロコロコロ……

ク「96です。あれ、この数値って……」
KP「おめでとうファンブルだな。ならクロウさんは緊張のせいかボールを投げることができなかった。そればかりか手を滑らせてボールを落としてしまう。ボールは斜面を転がっていきやがて見えなくなるな
竜「おい、野球選手!(笑)」
ク「まあたまにはこういうときもありますよ(笑)」
ダ「斜面……キーパー、この斜面を降りることはできるか?」
KP「それは『登攀』で判定かな。基本値が40%あるから悪い賭けじゃないかもしれない。ただ夜ってことで成功率は-20%してもらう」
ダ「20%か……それは無理だろ」
竜「失敗したら骨の一本や二本折れそうだな(笑)」
KP「そうこうしているうちに浦沢が近づいてくるぞ!!」
ダ「浦沢を倒せるか試してみるか。拳銃で攻撃してみるぜ」
KP「『拳銃』でどうぞ。電気は点いてるだろうから成功率はそのままでいい」

コロコロコロコロ……

KP「失敗か、じゃあ当然だが浦沢にダメージはない。ゆっくりゆっくりとそちらに近づいてくる」
「よしみんな、逃げようぜ☆」
べ「とりあえずあの従業員共さえなんとかできれば……」
ダ「キーパー。あいつらの足を狙って転ばせたりはできるか?」
KP「それは『部位狙い』のルールを使う。これを使えば命中率を20%下げる代わりに狙った箇所に攻撃をヒットさせることができる」
ク「なら、転ばせてその隙に逃げましょう」
竜「うまく浦沢を勝手口からおびき出せないか。そして入口から回り込めば安全に女将を助けられると思うんだが」
KP「そういうふうに動くなら、どうしても二人の従業員が邪魔になるね」
ク「ならまず僕が近い方の従業員を転ばせて」
べ「残った一人を俺がバイクで轢けば完璧だな」
ダ「俺は万が一どちらかがしくじったときにサポートするぜ」
竜「そして私が女将の救出に向かう」
KP「ほお、いいだろう。ならまずはクロウさん行動どうぞ」
ク「『こぶし』に『マーシャルアーツ』を合わせます!」
KP「足を狙うんだったね。-20%で判定どうぞ!」

コロコロコロコロ……

ク「成功です!」
KP「こぶしのダメージは『1D3』だけど、マーシャルアーツに成功した場合その威力が2倍になる。そこにクロウさんの体格と筋力によるダメージボーナスをつけて、ダメージは『2D3+1D4』だな。ロールどうぞ!」
ク「(コロコロコロコロ……)ダメージは6です!」
KP「(ゾンビは打撃の威力を半減するから3ダメージか)それならまあ倒れたけどすぐに起き上がろうともがいている」
べ「間髪いれずにもう一匹に向けてバイクを走らせるぜ!」
KP「『バイク』でどうぞ!」

コロコロコロコロ……

べ「よし成功したぜ!」
KP(バイクのダメージなんて書いてないし、どうしたもんか……)
ダ「なんかキーパーが困ってるぞ」
竜「きっとバイクの威力が分からずに悩んでるんだな」
KP(もう適当でいいか。たぶんこのくらいだろ)
KP「よし。じゃあ精密な計算の結果ダメージは『1D10+4』に決まった!」
べ「なんか口上が胡散臭いけど、とにかくロールするぞ!」

コロコロコロコロ……

べ「ダメージは12だ!」
KP「(半減しても6か痛いな)じゃあべのむはどういうわけか人間を轢くことになんのためらいもない。恐ろしい速度のバイクの下敷きになった従業員はしばらく起き上がれないだろう。関節が変な方向に曲がっている」
べ「これが……愛の力だよ」
KP「ふつう愛の力を語る人は『おっぱいスキー』とか書かないよ(笑)」
竜「よし、この隙に女将を助けるぞ」
KP「まあ作戦が成功したってことで判定はなしで良い」
ダ「じゃあさっさと逃げるぞ!」
ク「どこに逃げればいいんでしょうか?」
竜「キーパー。このあたりに街とかはあるか?」
KP「山のふもとにあるね。結構栄えた街だと思ってくれていいよ。逆に言えばそこ以外に人のいる場所はないかな」
べ「とりあえずそこを目指すか?」
ダ「それで問題ないと思うが」
KP「さあ、クロウさんの殺人パンチを受けて倒れていた従業員が起き上がってこちらに向かおうとしてくるぞ!」
竜「ともかくここを離れなきゃいけないしな。街へ行こう」
べ「山道をバイクで先に行って偵察してもいいか?」
KP「ああ、構わないよ」
ダ「ひとりで大丈夫か?」
べ「大丈夫だろ……というか俺はひとりじゃないぜ」
ク「例の美女ですか(笑)」
べ「こいつは絶対に俺が守る!」
KP「はいはい……えーと『バイク』を-10%してどうぞ」

コロコロコロコロ……

べ「な……また失敗だと!?」
KP「じゃあ一回またがってみるものの「あ、やっぱ山道怖すぎる」とか言って降りるだろうね」
竜「これは恥ずかしい(笑)」
ク「まあみんなで一緒に行きましょう(笑)」
ダ「追いつかれないように後ろに気を払いながらな」
KP「うん。それならとくに問題なく街に到着できるだろうぜ!」

 

~その④に続く~

edited byえるえい at
【リプレイ】5月26日④

前回のあらすじ

山道をバイクで走るのは怖い。

べのむ・・・べ
クロウ・・・ク
ダム・・・ダ
竜斗・・・竜
俺・・・KP

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~余談~

KP「守るっていう方向に行動が制限されたら嫌かなあと思ってヒロインをあえて省いたのに、まさか作りだすとはね(笑)
竜「むしろ守るシナリオをやりたいくらいだぜ!」
KP「まあ作りだしてしまったものはしかたがない。おいべのむ、責任をとってこのNPCの名前を考えてくれ」
べ「名前か……あやせ、がいいな」
ダ「なんであやせなんだ?」
べ「俺の妹が~のあやせが可愛すぎるからだぜ!」
KP「そ、そうか。まあ元ネタがあったとして、そのイメージに沿ったキャラクターになるかどうかはダイスの神様次第だな。能力値を決めちゃってくれ」
べ「わかったぜ。とうっ!」

コロコロコロコロ……

KP「ほう。だいたい平均的な数字……ん?」
竜「『STR/筋力』が16って」
ダ「パーティ最高の数値だな」
ク「プロ野球選手より高いってどういうことですか(笑)」
ダ「まさかの筋肉系美少女だったか……」
KP「あとは『POW/精神』が7か」
べ「正気度が低いが……俺が守るから問題ないぜ!」
竜「いやむしろ我々が守ってもらうべきだろうこれは(笑)」
ダ「次にAPP1が来たらこの人に追い払ってもらおうぜ(笑)」
KP「よし。そんなところで本編に戻るぞ」

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KP「さて街についたらどうしようか?」
竜「いまの時間は?」
KP「22時くらいだね」
ダ「店は……閉まってそうだな」
KP「一部の店は開いているかもね。ネカフェ。ファミレス。ホテル。その辺は今からでも利用できる」
竜「とりあえずホテルに行かないか? ……見ろあのキーパーの顔。あれは隣の家に住んでいるのが女子大生だと分かった下着泥棒の顔だ
ク「休まないと嫌なことがありそうですね(笑)」
ダ「この街にホテルはあるか?」
KP「まあ、あるだろうね。それなりに大きな街っていう話だから中心部にはビジネスホテルがいくつか点在しているということにしよう」
べ「じゃあ一番近いホテルに行こうぜ」
KP「いいだろう(値段は……1D6×1000でいいか)じゃあ君たちが選んだホテルは一泊5000円する『手持ち現金』から減らしておいてくれ」
ダ「高っ!」
KP「足元を見たような値段設定の宿はどこにだってあるだろ?」
ダ「ぐぬぬ……まあ、しかたがないか」
竜「ちなみに大部屋か? 個室か?」
KP「うーん、個室ってことにしようか」
べ「それは……ぐへへ。都合がいいじゃないか」
ダ「おっと、あやせなら俺の隣りで寝てるぜ」
べ「なっ! き、貴様!!」
ダ「お前には女将をくれてやろう」
べ「いらないぜ!?」
KP「ゴホン。さてここで『幸運』で振ってもらおう」
竜「幸運……だと?」
ク「あやせさんと同室できる権利を賭けてですか?」
KP「さあ……どうだろうねぇ……」
竜「なんか違うっぽいな(笑)」

コロコロコロコロ……

KP「失敗が何人かいるな。一番目が悪かったのは?」
竜「私だな」
KP「ふーん。なるほどねえくっくっく」
竜「なんか嫌な予感がする……」
KP「さておき、なにか夜の間にしたい人はいるか?」
竜「私はやっぱりスマホを使って調べごとをしたいなあ」
KP「なにについて調べようか?」
竜「ふむ。やっぱり滝流洞について。今度はもうちょっと詳しく」
KP「じゃあ『図書館』で。コンピューター技能の分+10%でどうぞ」

コロコロコロコロ……

竜「ぐ……失敗とは……!」
KP「まあ全員が行動し終えたあとにもう一回くらいチャンスはあるさ。他になにかやりたいことがある人は?」
ク「僕はもう寝ます」
べ「結局、あやせは誰と一緒に寝るんだ?」
ダ「女将もいるぞ!」
KP「そうだねえ……まあ個室しか空いてなかったってことで全員個室で勘弁してくれ(笑)」
ダ「このふたりの宿泊代はどうする?」
KP「あやせさんは自分の支払いくらいできるだろう」
ダ「女将の分は?」
KP「さあ。どうしようねえ?」
ダ「じゃああやせに出してもらうとするか……」
べ「まさかの財布扱い!?」
竜「キーパー。そろそろもう一回挑戦してみていいか?」
KP「ああ、さっきと同じでどうぞ」

コロコロコロコロ……

竜「よし今度は成功したぞ」
KP「じゃあ行方不明者が多いって情報に加えて、最後に行方不明になったのが古物商であることと、この場所がとある宗教団体の修験の地であることが分かるかな」
竜「ふうん。古物商ねえ」
ク「宗教団体ってのも気になりますね」
KP「さて他に何かやりたい人は?」
べ「今日のところはこのくらいでいいかな」
ダ「明日から本気出す!」
KP「いいだろう。ではみんな信じがたい出来事の連続によっぽど疲弊していたのかすぐに深い眠りに落ちることができた」
全「おやすみなさーい」

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KP「……さて、全員が眠りについてから3時間が経った頃だろうか……先ほど幸運で悪い目を出した竜斗助教授は『アイデア』をどうぞ」
竜「むにゃむにゃ、なんだよ一体」

コロコロコロコロ……

KP「成功か。じゃあ竜斗助教授は、部屋の外から漂ってくる腐敗臭に気がつく」
竜「ついてきてるじゃないかああ!!」
ダ「どうしてここが分かったんだ……」
KP「さあどうしてだろうねえ……くっくっく」
竜「部屋の外には出れないのか?」
KP「ドアをガリガリッとやられているが、それでも出たければ(笑)」
竜「とりあえず手頃な机かなんかをつっかえさせておこう(笑)」
ク「あれ、フロントの人はどうしたんです?」
KP「まあそれは……察してくださいとしか言えないぜ」
ク「なんかやられたみたいですね(笑)」
竜「基本的には我々を狙うが邪魔する人間は……ってところか?」
KP「さあ、どうしようか?」
竜「ぐぐ……ど、どうしようか」
べ「ベランダから外に出られないか?」
KP「ああ、出られるだろうね」
竜「よしそれならベランダから……いや待てよ、その縁に隠れて様子を見ることはできないか?」
ダ「なぜそんな危険なことを!?」
竜「いや、もしかしたら弱点を知れるかもと思って」
KP「それは『隠れる』でどうぞ」
竜「隠れるは初期値10%のままだぞ(コロコロ……)ぐうっ、やっぱり失敗したっ!!」
KP「じゃあここで侵入者とドアとで『抵抗ロール』……成功だな。豪快な音とともにドアが押し破られた。入ってきたのは浦沢さんだね。そして竜斗助教授はベランダの縁に隠れているつもりだが、浦沢さんには隠れているのがバレバレだ(笑)
竜「どこまで邪魔する気だ腐れAPP1いいいいい!!」
KP「はいはい。ただ、見つかりはしたんだけど、見つかるまでにこういう動きを見ることができた。『部屋を見回しているとき浦沢さんの顔は正面を向いたまま一切動かず、その上にいるこうもりのような生物がうぞうぞと顔の触手を部屋を探るように動かしていた』っていうね」
竜「確実にあいつがブレインだな……」
ダ「倒すなら今だな」
竜「試してみるか」
ダ「いや、竜斗さんは逃げた方がいい。俺が拳銃で撃ってみよう。キーパー、俺の部屋は竜斗さんの部屋の近くか?」
KP「いや、竜斗さんの部屋は不幸なことに他の人から離れている。他の人は全員三階。竜斗さんだけ一階だね」
ダ「なるほど……とりあえず俺を起こすんだ竜斗さん!!」
竜「よし、ダムさんに電話をかけるぜ!!」
KP「じゃあ『聞き耳』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

ダ「成功したぜ」
KP「ならダム刑事は着信音で目を覚ますことができた」
ダ「ふぁぁ……もしもし?」
竜「ダムさん大変だ、ヤツが……APP1が来た!」
ダ「なんだと!? よしすぐにそっちに行くぞ」
KP「なんか緊張感がないな(笑)」
ダ「ともかく部屋を出て一階に下りる。ついでに他の連中も起こすぜ」
べ「なんだなんだ」
ク「なんですかーこんな夜更けに―」
ダ「かくかくしかじか」
KP「じゃあ全員に状況が説明できた。さあここからどう行動する?」
ダ「俺は一階に行くぜ」
ク「僕もダムさんについていきます」
べ「俺は、女将とあやせを守るためにここに残るぜ」
KP「おっけー。竜斗さんはベランダから逃げるってことでいいかな?」
竜「ああ。一刻も早くここを離れるぞ」
KP「いいだろう。なんの問題もなく降りることができた」
竜「そうするとAPP1は追ってくるのか?」
KP「いや……(さっさと逃げて情報収集してほしいし)追ってこない」
竜「なんだあいつ、ベランダも降りれないのか」
KP「そうして竜斗さんが逃げたところにダム刑事が到着したことにしよう」
ダ「とりあえず部屋の状況を確認するぜ」
KP「えーと電気は……まあ机とか動かしてたからな。点いたままでいいや。散乱したドアの残骸や机の向こう側、ベランダ付近に浦沢さんがいる」
ダ「拳銃で撃つ場合なにか修正は入るのか?」
KP「今回はなにもない。そのままの数値でどうぞ!」
ダ「じゃあコウモリを狙って、景気づけに一発行くぜ!!」

コロコロコロコロ……

ダ「よし、成功したぜ!!」
KP「ダメージどうぞ!」
ダ「ダメージは『1D6』……(コロコロ……)4だ!」
KP「(まあこいつは貫通する武器で攻撃しても最低値しか与えられないんだけどねー)了解。ダム刑事の放った銃弾は確実にヒットしたが、しかし奇妙な生物は大したダメージを受けた様子もなく、そのまま飛んでいる」
ダ「!?」
KP「さあどうしようか」
竜「と、とりあえず合流だダムさん!」
KP「じゃあダム刑事とクロウさんは竜斗さんと合流すべく改めてケータイで連絡を取ったってことでいいかな?」
ダ「ちっ仕方ないな……」
竜「で、こっちはどういう状況なんだキーパー」
KP「うん。降りた先は駐車場だったことにしよう。浦沢は降りてこないがその前方、左右方向から二人の従業員ゾンビが近づいてくる」
竜「く……囲まれたか!」
ダ「大丈夫、やつらは足が遅いから逃げられる!」
KP「そうだね。逃げる分には問題ないだろう」
竜「……逃げるのは容易か。なら逃げる前に試しておきたいことがある」
ク「なんですか?」
竜「あのコウモリ、洞窟で会ったとき光に反応して襲いかかってきたような気がするんだ。光をもう一度当てて確かめてみたい」
KP「その光はどうやって調達する?」
竜「もちろん改造スマホのライトを使う」
ダ「危険な賭けのような気もするが……」
べ「まあ、試してみるのも悪くない」
ク「やってみますか!」
KP「じゃあどういう風に行動しようか?」
竜「ダム刑事は逃げながら浦沢を駐車場方向に誘導してくれ、そして私と合流しよう。そこでブレインに光を当ててみる」
ダ「なら拳銃でけん制してそれをサポートするぜ」
ク「僕たちはどうします?」
べ「だったら(ゴニョゴニョ……)こっちを手伝ってくれ」
ク「なるほど、分かりました(笑)」

--------------------------------------------------

KP「じゃあダム刑事と竜斗助教授は入口付近のひらけた場所で合流した。まずはダム刑事から行動どうぞ」
ダ「またコウモリを狙って拳銃を撃つぜ!」
KP「ロールどうぞ」
ダ「(コロコロ……)成功した! ダメージは3だ」
KP「(まあダメージは1になってしまうわけだけどね!)うん。やはり大してダメージを受けた様子はないけど、ライトを当てるために近寄る隙くらいはできたことにしよう」
竜「じゃあその隙を狙って、ライトを当てる!」
KP「『コンピューター』を+20%でどうぞ」
竜「(コロコロ……)な!? ファ、ファンブルだと!?
KP「じゃあ竜斗助教授はスマホを落として壊してしまう!! 当然ライトも当てられなかった!!」
竜「ち、ちくしょおおお!!」
KP「どうする。そうしている間にも従業員は近づいてくるし、浦沢さんも竜斗助教授を捉えようとしている」
竜「ちょ……逃げる逃げる!」
べ「二人とも、うまいことゾンビらを入口に誘導してくれ!」
ダ「なにをする気だ?」
べ「消火栓から放水して従業員共を吹き飛ばす!」
KP「な、なるほど。それは……なんの技能で判定すれば……いや、非常時に使えるってことは素人でも操作できるのか?」
ダ「たぶん出来るだろ!」
KP「んー。じゃあ判定はなくていいか。そちらにはべのむとクロウさん、そしてなんといっても筋肉系美少女のあやせさんがいるしから『筋力抵抗ロール』も必要ないだろうね」
べ「よしそれじゃあ放水するぞ。うおおおおおお」
KP「じゃあ浦沢は従業員とともに、吹き飛ばされて垣根に突っ込んだ!」
ク「うわ。痛そうですね(笑)」
ダ「ともあれ、この隙に逃げるぞ!」
べ「女将とあやせを連れてここから脱出するぜ!」
KP「バイクは?」
べ「持っていくに決まってるぜ!」
竜「あ、私もスマホを回収しておこう!」

---------------------------------------------------

KP「さてうまいこと逃げ切って、そろそろ朝になる頃だな」
ダ「ふ、そろそろ情報収集に本気を出すとしよう」
竜「私も協力するぞ」
KP「おっけー。なにをどう探るんだ?」
竜「ふむ、ちょっと情報を整理させてくれ。えーと、滝流洞を修験の場所に使っている宗教団体がいるんだったか?」
ク「あと、古物商の人がどうのこうのみたいな感じでしたね」
竜「宗教団体については私が大学の知り合いに聞いてみよう。宗教に精通してる知り合いのひとりやふたり、いるだろうさ」
ク「逆に古物商の人については調べにくそうですね」
ダ「止むをえないな。調べられるところから調べていこう」
KP「じゃあ竜斗助教授が聖職者の知り合いに聞いてみるってことでいいかな。聞く方法はどうしようか?」
竜「もちろん電話だぜ」
KP「くっくっく。残念だが君の電話は壊れているようだなぁ?」
竜「な!? だ……誰か早急に電話を貸してくれ!」
ク「貸してあげます(笑)」
KP「はいはい(笑)じゃあ電話したってことで。なにについて聞く?」
竜「滝流洞と関係のある宗教団体について聞こう」
KP「うーん。じゃあ相手がそれについて知っているかどうか『幸運』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

竜「成功だ」
KP「じゃあ電話の相手は竜斗助教授の話を聞いて、最初はなにも思い当たらない様子だったけど、滝流洞という単語を聞くと思いだしたように「その宗教には関わらないほうがいい」と忠告してくる」
べ「おお? なにか怪しげだな」
竜「もうちょっと詳しく聞いてみよう」
KP「じゃあ電話の相手は、その宗教団体が最近起きている誘拐事件と関係があると噂されていることと、さらにこの宗教団体が『星の知恵』という名称で活動していることを教えてくれる」
竜「!?」
べ「星の知恵……?」
ク「名前からして怪しい団体だろうなって想像はできますけどね」
ダ「だが名前だけじゃ情報が足りないな……」
竜(ひそひそ……おいキーパー。この地域ってまさかナイアーラ町とかそういう冒涜的な名前の土地じゃないだろうな)
KP(ひそひそ……はっはっはさあどうだろうね)
KP「ともあれ、竜斗助教授の得られる情報はこのくらいかな」
べ「キーパー」
KP「ん、どうした?」
べ「その『星の知恵』について職場の知り合いに聞けないか? 宗教関係なら得意分野だと思うんだが」
KP「(こいつそういえば聖職者だったな……)ああいいよ」
べ「じゃあ電話してみるぜ!」
KP「じゃあやっぱり『幸運』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

べ「成功だぜ!」
KP「じゃあ相手は電話に出てくれた。聞くのは『星の知恵』についてでいいかな?」
べ「電話の相手は『星の知恵』について知ってるのか?」
KP「うーん。まあ職場の環境が環境だからねえ、そのぐらいの知識があっても不思議じゃないだろう。さっき『幸運』に成功してもらったし、知っていたことにしていいよ」
べ「なら『星の知恵』について聞いてみるぜ!」
KP「おっけー。電話の相手はそうだな……「え、星の知恵ですか!?」とその宗教について話すことを躊躇っている様子だったが、職場仲間のよしみでしぶしぶながら教えてくれる。ひとつは教団の場所。もうひとつは教団の黒い噂についてだ」
べ「場所は遠いのか?」
KP「いやそんなに遠くはないね。電車で移動すれば四駅で着く」
べ「もうひとつの、黒い噂って言うのは?」
KP「うん。星の知恵が修験のために滝流洞を訪れた日と、行方不明者が出る日が奇妙なほど一致するという噂だ。巷ではこの宗教団体が『神様』への供物として旅行者を利用してるんじゃないかって話だね」
ク「恐ろしい宗教ですね……」
べ「その『神様』についてもうちょっと詳しく聞けないか?」
KP「いいよ。まあ電話の相手もそこまで詳しく知っているわけじゃないだろうけど、彼らが崇拝しているのが『ニャルラトホテプ』という名前の神様であることは知っていたことにしようか」
全「!?」
KP(やべ。喋りすぎたか?)
べ「それ……俺らにどうこうできるのか?(笑)」
KP「うーん。上手いことどうにかできるよう頑張ってくれ(笑)」

------------------------------------------------------

ク「古物商についてはどうしましょう?」
ダ「しかし個人情報なんて調べようがないだろ……」
竜「こればっかりは大学のコネでも難しいだろうしなあ」
べ「どうしたらいいんだ……」
全「……」
KP「……」
全「……」
KP「……」
全「もう、滝流洞に行ってみようか……?」
KP「!?」
竜「意外になにかあるかもしれないぞ」
ダ「まあ行くなら昼のうちがいいだろうしな」
べ「どうせAPP1は動きが遅いから逃げるのはたやすいしな」
ク「ものは試しで、行ってみます?」
KP(まずい! ここで滝流洞に行ってもヒントは得られない。それどころかここで時間を食うとラストまで到達できずに現実世界の時間制限でゲームが強制終了する最悪の流れもありうる……!!)
竜「キーパー。ちょっと滝流洞に行っ……」
KP「いやー刑事っていう職業は素晴らしいなあ(チラッチラッ)色んな情報……とくに事件性のある情報を探るのにこれ以上適した職業ってないと思うんだよなあ(チラッチラッ)」
べ「……え?」
ク「急にどうしたんですか?」
KP(伝われ……! 伝われ……!!)
ダ「……! なるほどな。滝流洞に行くのはやめだ。刑事という身分を利用して最近行方不明になったという古物商について調べてみよう」
KP「(ナイスプレーだぜダム刑事!!)ゴホン。じゃあ警察署に行ってそれについて詳しそうな、捜査課あたりに聞いてみるってことでいいかな?」
ダ「そうしよう」
KP「じゃあ捜査課にいた適当なひとを捕まえて話を聞くことにした。相手はどうしてそんなことを聞くのかといぶかしがっている様子だね」
ダ「ち……細かいことを気にするやつだ。どうにかしてこいつから情報を聞き出すことはできないか?」
KP「『説得』か『言いくるめ』高い方でどうぞ」

コロコロコロコロ……

ダ「成功したぜ」
KP「ならダム刑事は古物商の家の場所を知ることができる。警察は今のところこの事件に事件性を感じていないらしい、調べたいのなら自分で勝手に調べてくれってことだろうね」
ダ「なんだと。変な宗教に誘拐された可能性もあるのにか?」
KP「それはあくまでも噂だからね。証拠らしい証拠も見つかってないし」
ダ「なるほど。とにかく俺はその家を調べてみるぜ」
竜「そういうことなら人数を欠いた状態で滝流洞に行くのは得策じゃないな。俺は『星の知恵』の教団に乗りこんでみるとしよう」
べ「俺も潜入に手を貸すぜ!」
ク「なら僕はダム刑事と一緒に行きます。もしAPP1が来たら僕が追い返してやりますよ(笑)」
KP「えーと、あやせさんと女将はどうしようか?」
ダ「今回はちょっと危険な捜索になりそうだからな」
べ「寂しいけど、適当なホテルで待っていてもらおう」
KP「了解。じゃあまずは『星の知恵』に乗り込んだ二人からいこうか」
ク「二人とも頑張ってください!」

-------------------------------------------------------

KP「さて移動はどうしよう。バイク?」
竜「私は電車で行く以外にないな」
KP「まあ二人乗りすればバイクで行けなくもないけど……」
べ「なんか失敗しそうだから電車で行くぜ(笑)」
KP「了解。じゃあ電車で移動して教団の前に着いたことにしよう」
べ「さてどうやって潜入するか……」
竜「忍び込むか正面から堂々と突破するかだが、我々は『忍び歩き』も『隠れる』も持っていないしな。ここは頭を使っていこう」
KP「というと?」
竜「受付はあるんだろ? その人に「すみません。ここの宗教観に感銘を受けまして、見学させていただいてもよろしいですか?」なんて言ってみたらどうだろうか」
KP「おお。それは『説得』か『言いくるめ』高い方を、さらに+20%して判定してくれていい」

コロコロコロコロ……

竜「よし成功したぞ」
KP「じゃあ竜斗助教授は見学させてもらえる。まあもちろん案内員という名前の見張りがついてまわるけどね」
べ「俺は……そうだな。自分も宗教家であることを明かして、同業者のよしみで中を見学させてもらいたい」
KP「それは「なぜ他宗教の人間が我々の教団に来ているのです!」とめちゃくちゃ荒れた口調で追い返されるだろうね」
べ「なん……だと……」
KP(やりすぎたかな……?)
べ「……じゃあせめて職場の知り合いに「『星の知恵』についてもっと詳しい情報が分かったら連絡てください」と依頼するぜ。その電話をしながら竜斗さんの帰りを待つことにしよう」
KP「おっけーだ……さて、竜斗助教授はどこを見学しよう?」
竜「ふむ。資料室があれば一番ありがたいのだが。「ぜひニャルラトホテプ様についてもっと詳しく知りたいのです!」とか適当に言って案内してもらえないだろうか?」
KP「じゃあ判定は……まあなしでいいか。なにごともなく資料室に案内してもらえたということで、なにについて調べてみようか?」
竜「やはり本命は『ニャルラトホテプについて』だな。そういう本や資料がないか尋ねてみよう」
KP「うーん。いいだろう。じゃあ一冊の資料を渡してもらえる。ただしこれを読むためには『図書館』で成功しなければならない。判定どうぞ」

コロコロコロコロ……

竜「成功だぞ」
KP「じゃあ資料から『神は笛の音が響く場所に現れる』というようなことと『この教団の活動目的のひとつが、神に対する信仰心を示すために大量の供物を用意することである』ということを読み取れるだろう」
ク「笛の音ですか……」
ダ「そして修験の地……供物……行方不明者……なんとなく情報がそろってきたような感じがするな」
竜「一応、供物というのがなんなのか、実際に聞いてみることにしよう。あくまでやんわりと(笑)」
KP「それについては「外部の人間には教えられませんねえ、ふふふ」と言葉を濁されるね(笑)」
竜「いやもう答えを得たも同然だろそれは(笑)」
べ「あ、俺もちょっと意見を出してもいいか?」
KP「もちろんいいぜ。実際に見学しているのは竜斗助教授だけだけど、プレイヤー間での意見の交換は自由にしてくれて構わない」
べ「じゃあ竜斗さん、念のために例の古物商についても聞いてみようぜ。なにかヒントがあるかもしれない」
竜「ふむ、そうだな。それについても聞いてみるぞキーパー」
KP「それについて尋ねると、明らかに案内員は顔を強張らせるね」
竜「ど、どうしたんだ!?」
KP「(心理学の技能があればロールできたんだけど、みんな初期値の5%だし、しなくてもいいか)すると案内員は「あの女は我が教団にとって脅威となりうる物を所持していたのです。だから……」と目を細めて竜斗助教授を値踏みするように見ながら言ってくる」
べ「なんか……地雷だったみたいだ(笑)」
竜「本当はニャルラトホテプの弱点についてとかも聞いてみたかったんだが……この状態でそんなことを聞いたら確実に私の冒険はここで終わってしまいそうだから、とりあえず逃げよう(笑)」
KP「じゃあ竜斗助教授は逃げるようにして教団から出てきた。そしてべのむと合流したってことでいいかな」
竜「情報を共有しておこう。かくかくしかじか!」
べ「な、なんだってー!」
KP「よし。そんなところで場面は古物商宅に向かった二人に移るぞ!」

~その⑤に続く~

edited byえるえい at
【リプレイ】5月26日⑤

前回のあらすじ

俺が幸運ロールを多用し始めたらそれはシナリオになかった動きをされてどうしていいか分からなくなりすべてをダイスの神様に丸投げしている証拠である。

べのむ・・・べ
クロウ・・・ク
ダム・・・ダ
竜斗・・・竜
俺・・・KP

 

-------------------------------------------------------

KP「さて古物商の家はお世辞にも住みやすそうとは思えない小さなアパートの一室だ」
ダ「そのまま入れるか?」
KP「いや、残念ながら鍵がかかっているね」
ク「どうしましょうか」
KP「悩むことはない。さあ諸君『鍵開け』なさい」
ク「いや僕ら『鍵開け』は持ってませんよ(笑)」
KP「『鍵開け』は初期値で1%ある。01を出せば問題ない!」
ダ「うーん……とりあえず振ってみるか」

コロコロコロコロ……

ク「まあ当たり前ですけど失敗です(笑)」
ダ「となると……隣人に聞いてみたらどうだろう」
KP「隣人に聞くなら……まあ『幸運』で判定してもらおうかな」

コロコロコロコロ……

KP「二人とも成功だね。じゃあ隣人は「なにか用ですかー」なんて言いながら外に出てくる」
ダ「お隣さんが最近どうなったかご存知ですか? と聞いてみよう」
KP「ああお隣さん、最近帰ってないみたいね。とにべもなく言うだけだね」
ダ「なにも知らなそうだな……」
ク「うーん……」
ダ「どうするか……」
KP「ちなみに大家は一階に住んでるみたいだぜ」
ク「なら、大家さんに言って鍵を開けてもらえませんか?」
KP「それは『信用』でどうぞ」
竜「隣人が「なんで呼ばれたんだ?」って不思議がってそうだな(笑)」

コロコロコロコロ……

KP「クロウさんだけ成功だね。じゃあ大家は最初怪しんでいたが、クロウさんの顔を見て「あれこの人見たことあるな……あ! あなたはプロ野球選手の! ライトを守っている!」と驚いた表情を浮かべる」
ク「どうも、プロ野球選手のクロウです(笑)」
KP「まあ『信用』してもらえたし、あとは部屋を捜査したい旨をダム刑事が伝えれば、とくになんの判定もなく協力してもらえるかな。大家は「あまり荒らさないでくださいね」とだけ注意して、部屋の鍵を開けてくれる。大家は外で待っているみたいだね」
ク「はっはっは。早速中に入りましょう!」
ダ「ここにきてプロ野球選手キャラが確立しだしたな(笑)」
KP「じゃあ中に入ると、しかしカーテンが閉めきっているせいか、部屋が暗くて部屋の様子はよく分からない」
ク「電気を点けましょうか」
ダ「ああ、点けよう」
KP「なら『目星』でロールしてもらおうかな」

コロコロコロコロ……

KP「ダム刑事が成功だね。じゃあ電気のスイッチは無事に見つかった。そして電気を点けてみると……部屋には英語で書かれた無数の紙……なにかをコピーしたものが散らばっているのが分かる」
ダ「な、なんの紙だ一体……」
ク「それを読むことはできないんですか?」
KP「読むなら『ほかの言語(英語)』が必要かな」
ク「英語は持ってないですね……」
ダ「俺も持ってないな」
べ「俺が41%持っているから、持ってきてくれれば読めるかもしれないぜ!」
ク「なら散らばっている紙を拾い集めて持って帰りましょう」
KP「じゃあ『アイデア』どうぞ」
ダ「!? なぜここで『アイデア』を……」
KP「まあまあ。たまにはなにかに閃いてしまうことだってあるさ(笑)」

コロコロコロコロ……

ダ「成功だ……」
ク「こっちもです」
KP「じゃあ拾い集めている最中、そのうちの一枚に、強烈な違和感というか不思議な感覚を覚える。字は読めないんだけど、なにか不吉な感覚がするというか……SANチェックどうぞ(恍惚)」
ダ「ぐ……久しぶりだな」

コロコロコロコロ……

KP「なんだ二人とも成功か……ちっ。なら正気度喪失はない」
ク「なんかとんでもないことが書いてあるみたいですね、この紙(笑)」
ダ「ぜひとも持って帰ろう!」
KP「じゃあ部屋から出るということでいいか?」
ダ「出る前に、他に気になる部分がないか確認しておきたい」
KP「それは『図書館』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

KP「二人とも失敗か。じゃあ部屋をちょいと漁ってみたけど、見つかったのは『星の知恵』の教団の地図くらいかな」
ク「要らない情報ですね」
ダ「まあ仕方ない。とりあえずこのよく分からない紙をべのむさんに見てもらって、あとのことはそれから考えよう」
KP「じゃあ部屋から出る前に……『聞き耳』どうぞ」
ダ「こ、今度はなんだ……」

コロコロコロコロ……

KP「クロウさんが成功だね。じゃあクロウさんはこの家に近づいてくる乱暴な足音に気がつく」
ダ「乱暴な足音だと……?」
ク「APP1さんじゃないんですかね?」
KP「その足音の主だろうか。部屋の外で大家と何やらもめているのが聞こえる。やがて『なにか』が割れるような鈍い音がして騒ぎは収まり、と同時に二人の目の前のドアが憤怒を込めた力強さで引き開けられる」
竜「大家さんがやられたか?」
ク「え、ちょ、誰ですか!?」
KP「怪しげな仮面をつけているから誰だかは分からない。服装は黒いローブ。これを怪しいと言わずしてなにを怪しむのかといった風貌の、とにかくめちゃくちゃ怪しいやつが、二人入って来る!!」
ダ「なんて怪しさだ(笑)」
ク「これは怪しまざるを得ないですね(笑)」
KP「そして君たちが持っている『紙』に気がつくと「おい貴様ら、それをどうするつもりだ!」と強い口調で問いただしてくる」
ダ「いやあ、ちょっと借りようかなと思ってねえ(笑)」
KP「うん。そうするとさらに口調を強めて「それを置いていけ!」と君たちに命令してくるかな」
ク「どうしますダムさん……」
ダ「なにはともあれ、紙は床に置こう」
べ「!?」
竜「ちょっと待て!」
ク「え、良いんですか置いちゃって!?」
ダ「落ち着け。紙は置くが、返すとは言っていない」
KP「となると……」
ダ「この中で誰が一番偉いのか、教えてやろう」
KP「か……かっけえ!」
ク「なら、僕もダムさんに加勢します!!」
KP「いいだろう。そんなクロウさんを見て仮面の男たちがざわつきだす「あれって……まさか」「プ、プロ野球選手の!」「ライトを守ってる!」「ク……クロウさんじゃないか!!」
ク「はっはっは。そうだ私がプロ野球選手のクロウだ!」
べ「それ言いたいだけだろ(笑)」
竜「なんなんだよその知名度は(笑)」
KP「といったところで、じゃあここからは戦闘に入るぞ!!」

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KP(この戦闘は四人で戦うことを想定してたからちょっと難易度が高いかもしれないな……まあでも二人いるって言っちゃったから人数を減らして難易度調整することもできないし……まあいいか。ここで死ぬようならそいつはそもそも探索者たりうる器ではなかったということで! いくぜ!!)

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KP「さて、戦闘は基本的に『DEX/敏捷』の高い順に行動していく。二人とも敏捷はいくつだ?」
ダ「12だ」
ク「11です」
KP「(仮面の男のDEXも11と12だから……)じゃあダム刑事>仮面の男A>クロウさん>仮面の男Bの順番で行動することにしよう」
ダ「ならまずは小手調べに『こぶし』で攻撃するぜ」
KP「判定どうぞ!」
ダ「81か。ちっ失敗だな」
KP「じゃあ次は仮面の男Aの攻撃だね。攻撃対象はクロウさんで、キックでいくぜ!(コロコロ……)な、98だと!? じゃあキックは当たらなかったばかりか仮面の男Aはすっ転んでしまった」
ク「こいつは大したことなさそうですね(笑)」
ダ「実質2対1だな(笑)」
KP「クロウさん次どうぞ!」
ク「僕は『こぶし』に『マーシャルアーツ』を合わせます。狙いはAで(コロコロ……)どちらも成功です。ダメージは……7です!」
KP「(転んでるから回避も無理か。しかしなんて威力だ……)仮面の男Aはうずくまったまま、かなり痛そうに腹を抑えている」
ク「はっはっは。これがプロ野球選手のパンチですよ……!」
KP「次はBの行動。狙いはクロウさん。攻撃方法はもちろんキックだぜ!」
べ「ものすごい武闘派組織だな(笑)」
KP「よし成功した! このタイミングで回避できるぜ!」
ク「じゃあ回避します……あ、失敗した」
KP「ならダメージ判定。Bはダメージボーナスが『1D4』あるからダメージは『1D6+1D4』だな……(コロコロ……)6ダメージどうぞ!」
ク「うう、こっちは手ごわそうですね」
KP「次はダム刑事だ」
ダ「とりあえず数を減らそう。狙いはAで、今度は拳銃で行くぜ(コロコロ……)成功。ダメージは3だ」
KP「(残り耐久は4か)瀕死だけど、まだAは戦えるぜ! ただこのラウンドは起き上がりに費やすから攻撃は次のラウンドからになる」
ク「じゃあ僕の番ですね。ひと思いに倒してやりましょう。Aを狙って『こぶし』と『マーシャルアーツ』……成功です!」
KP「回避するぞ……よし成功。まだ死ぬわけにはいかないんだよ。と仮面の男Aは二人を睨みつける!」
ク「なんかあいつも色々大変なんですね(笑)」
KP「Bの攻撃。狙いはクロウさんで方法はキック!(コロコロ……)成功した。回避どうぞ!」
ク「(コロコロ……)うわ、また失敗です!」
KP「じゃあダメージは4。ちなみに残り耐久が2以下になったら気絶するから、頑張れ!」
ク「まだ大丈夫です。ていうか頑張れってなんですか(笑)」
ダ「次は俺だな。拳銃でAにとどめをさすぜ(コロコロ……)成功だ」
KP「回避成功。弾丸が止まって見えるぜ!」
ダ「しぶといな……」
KP「じゃあお待ちかねのAの攻撃。狙いはダムさんで方法はキック!(コロコロ……)な!? またファンブルだと!? ならAはキックに失敗したばかりか、すっ転んでしまった!」
ダ「これは酷い(笑)」
ク「こいつほんとになんなんですか(笑)」

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<結果>

結局Aは次のラウンドを待たずにクロウさんの殺人パンチを受けて昏倒。Bも善戦はしたものの、やっぱりクロウさんの殺人パンチで昏倒。結局上記からあとプレイヤーキャラクターにダメージはなく、けっこう一方的な展開で決着した印象。あと、ダム刑事が途中『拳銃』でファンブルして、拳銃が壊れた。

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竜「いやあ仮面の男Aには驚かされたな」
KP「俺もまさかあんなことになるなんて……きっとものすごく足が短いんだろうな。仮面の男Aは」
ク「だったらキック以外で攻撃すればいいのに(笑)」
KP「まあとにかく戦闘に勝った二人は例の『紙』を持ちかえることができそうだ。さあ、どう行動しようか?」
ダ「とりあえず二人に連絡をとろう。電話で」
KP「竜斗助教授のスマホはまだ壊れたままだから、べのむに着信がいくことになるだろうね」
べ「もしもし? と応答するぜ」
ダ「じゃあかくかくしかじかで状況を説明して、この場所に来てもらうことにするぜ」
KP「どこかで集まらなくていいのか?」
ダ「まあ管理人やら仮面の男やらを放っておくわけにもいかないしな」
KP「なるほど。そりゃあそうか」
ク「ちなみに管理人さんってどうなったんですか?」
KP「『医学』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

KP「二人とも失敗か」
ダ「そりゃ初期値じゃ無理だぜ」
KP「まあでも「マズイ」と分かるぐらいに血は出てると思うよ。そしてそんな様子を観察してしまった二人は『SANチェック』どうぞ!」
ダ「なん……だと……?」

コロコロコロコロ……

KP「二人とも成功か(ちっ)じゃあ正気度喪失はない」
ダ「まあそんな危険な状態ならなおさらここを離れるわけにはいかないだろう。クロウさんに頼んで救急車を手配してもらおう」
ク「すぐに119番に電話します!」
KP「了解。じゃあべのむと竜斗助教授はアパートに向かうってことでいいか?」
竜「私は構わないぞ」
べ「俺も問題ない。了解したと伝えてそっちに向かうぜ」
KP「おっけー。じゃあ全員で古物商のアパートに集まったことにしよう」

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KP「さて集まってからの行動を決めてくれ」
ク「とりあえずべのむさんにさっきの紙を渡しましょう」
べ「受け取るぜ!」
竜「私もこの紙には興味があるな……べのむさん、ここは図書館に行ってからこの本を解読しないか? そうして英和辞書を開きながら読めば、なんらかのボーナスをつけてもらえるかもしれないし」
べ「じゃあ俺たちはそうしよう」
KP「ダム刑事たちはどうする?」
ダ「まあ解読は二人に任せて救急車を待つとしよう。ついでに、もし時間的余裕があれば、専門家に拳銃の修理をお願いしたい」
KP「了解。クロウさんはどうする?」
ク「僕も解読にまわりたいところですけど……ここでまたさっきの連中が襲ってきたらダムさんが危ないので、残りましょう」
KP「うん。じゃあそのように行動してもらおうか……」
べ「あ、キーパー。ちょっと待ってくれ」
KP「ん。どうした?」
べ「さっきの仮面の男達の服を持っていけないか。そうすれば次にもし潜入する機会があったとき、変装できるかもしれない」
KP「おお、名案だな、ぜひ持って行ってくれ。ただし当然二着しかないからどのように割り振るかはプレイヤーで相談して決めてね」
ダ「俺はもともと『隠れる』と『忍び歩き』を持っているから、それは他の人が持っていたほうが効率が良いな」
竜「まあこういうのは思いついた人が尊重されるべきだな。べのむさんが一着と、ボディガードにクロウさんがもう一着で良いんじゃないかな」
べ「本当か。遠慮せずに頂くぜ!」
ク「じゃあ僕は油断させて近づいて敵をボコボコにします(笑)」
KP「そんな朗らかに暴行予告されても困るけどね(笑)じゃあべのむとクロウさんは所持品の欄に『仮面とローブ』を追加してくれ」
べ「なんだか得した気分だぜ!」
KP「……さて、これ以上やることがないのなら、竜斗助教授とべのむは図書館に行ってもらうことになるね」
べ「異論ないぜ!」
竜「私も大丈夫だぞ」

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KP「じゃあ図書館に到着したってことで」
竜「早速解読にとりかかろう。一応確認するが、言語は英語で間違いないんだったな?」
KP「うん。英和辞書を持ってくれば+10%して判定していい」
竜「じゃあ持ってこよう。さあ行くぞべのむさん!」
べ「おう。+10%すれば51%になるし、まあ余裕だろ!」
ク「なんでフラグを立てるんですか(笑)」

コロコロコロコロ……

KP「お、べのむは成功か。なら紙に書かれているのがほとんど意味のない文章であることが分かる。ただ、一枚を除いてね」
ダ「例のヤバい一枚か(笑)」
KP「そう。その一枚には『クトゥグアの招来/退散』という一文がある。解読に成功したべのむはこれがこの世にありうべからざる『呪文』であることが分かる。よくぞ成功した。褒美に『SANチェック』をくれてやろう!」
べ「いやまったく嬉しくないけどな(笑)」

コロコロコロコロ……

べ「成功だぜ!」
KP「成功でも『1D4』の喪失だね」
べ「ぐ……3減った。残り正気度は36だ」
KP「いいね! 順調に減ってる!!」
べ「いやそれはむしろ順調じゃないぜ(笑)」
竜「キーパー。提案なんだが」
KP「おお、なんだ?」
竜「解読に成功したべのむさんに直接呪文を教わることはできないか?」
KP「ああ可能だけど……同じだけの正気度喪失はもちろんあるよ?」
竜「まあ保険としてね。いざってときにべのむさんが発狂している可能性もゼロじゃないわけだから」
KP「なるほどね。じゃあ教わった代償に『SANチェック』どうぞ!」

コロコロコロコロ……

竜「し……失敗か! 失敗の場合はいくつ減るんだ?」
KP「失敗の場合は『1D8』どうぞ(恍惚)」

コロコロコロコロ……

竜「ぐ!? 7喪失だと!?」
KP「(パチパチパチパチ)おめでとうございます。一度に5ポイント以上正気度を失った方は『一時的発狂チャンス』です!『アイデア』で振ってもらって、それに『成功した場合』神話的事実の片りんを理解してしまったということになり、見事一時的発狂となります!」
竜「な……ぜ、絶対に失敗してやる!」

コロコロコロコロ……

竜「よーし、成功したぜ☆」
KP「じゃあ一時的発狂の内容を決めよう。えーと……ちょっと十面ダイスをひとつ振ってみてくれ」
竜「(コロコロ……)3が出たな」
KP「(肉体的なヒステリーあるいは感情の噴出……か)じゃあ呪文をよほど恐ろしく感じてしまったのだろう。抑えきれない慟哭が竜斗助教授を襲う。そのままずっと泣いててもらおう。一時間くらい(笑)」
竜「パーティ最年長なのに……くそぅ!(笑)」
KP「まあそれほど呪文が恐ろしい存在だってことだね」
べ「さて、そろそろダム刑事に連絡を……」
KP「おっと。その前に呪文を理解した二人はおめでとう。念願の『クトゥルフ神話技能』を9%獲得する。さらに初めて発狂した探索者は5%獲得できるから、竜斗助教授は14%もの『クトゥルフ神話技能』を得たことになる」
竜「ああ、なんだか一気に恐ろしい世界に近づいてしまった(笑)」
べ「これってどういう場面で使える技能なんだ?」
KP「うん。例えば、ぶっちゃけた話このシナリオではどう動いても浦沢さんやその上にいるコウモリみたいなヤツの弱点について知ることはできないんだけど、しかるべき場面でこの技能による判定に成功すれば、そういった神話生物の弱点や撃退方法を知ることができたりもする」
ク「なんていうか……胡散臭い技能ですね(笑)」
KP「まあね(笑)だけど良いところばかりでもないよ。この技能を手に入れると、手に入れた分だけ最大正気度が減ることになる。9%手に入れれば最大正気度も9減る。だから実用的なくらい『クトゥルフ神話技能』を獲得してしまったあかつきには、それはもう驚くべき確率で発狂に陥る困った探索者になってしまうわけだよ」
竜「まあせっかく手に入れた技能だ。有効活用しよう。早速だけど例のコウモリの弱点について知りたいぜキーパー!」
KP「うーん……まあいいだろう。せっかくだからべのむも振ってみたらいいぜ」

コロコロコロコロ……

竜「むう……失敗か」
べ「こっちもだ。9%じゃやっぱり難しいな(笑)」
KP「それならもっと技能を獲得できるよう頑張ってくれたまえ!」
竜「ところでキーパー。クトゥグアの招来に必要な道具と、消費する能力について説明が欲しいんだが」
KP「ああ、そうだな。クトゥグアを招来させる場合、呪文の使い手は『火』をかかげていなければならない。クトゥグアはかかげられた火のところに呼び寄せられるだろう。消費するのは『任意の量のマジックポイント』。ただたくさん消費してもとくにメリットが増えることはないから、特別な信仰心がなければ消費するのは1ポイントで良いだろう。さらにこの呪文の使用者は『1D10』の正気度を失う」
竜「ふむ。驚くほど破格ってわけでもないな」
KP「……といったところで、なにもないようならそろそろダム刑事と合流するけど?」
竜「異論ないぜ!」
べ「同じく!」
KP「うん。じゃあ適当に連絡をとって適当に合流した」
ク「キーパー、適当すぎます(笑)」

----------------------------------------------------

KP「さて管理人は病院に搬送され、二人は簡単に事情聴取を受けることになる。そういえばダム刑事は拳銃を修理したかったんだっけ?」
ダ「ああそうだぜ」
KP「なら発砲した点についても責任を問われる。ダム刑事、これはいったいどういうことだ! と詰問されるだろうね」
ダ「『言いくるめ』られないかな?」
KP「ロールどうぞ!」

コロコロコロコロ……

ダ「よし成功したぜ」
KP「なら……なんかこう、うまいこと言って納得させたことにしていい。ちょっと俺には思いつかないけど(笑)」
ダ「じゃあ拳銃は修理してもらえたってことでいいのか?」
KP「うん。弾も6発まで補充してもらえた」
ク「これでまた戦線に復帰できますね!」
KP「さて、そろそろべのむと竜斗助教授と合流できる手はずだけど……ここで全員に『幸運』を振ってもらおう」
ダ「息をつく暇もないな(笑)」
KP「まあクライマックスが近いってことで勘弁してくれ(笑)」

コロコロコロコロ……

KP「一番目が悪いのは……クロウさんか。うわーよりによって……勿体ないけど……まあ仕方ないか」
ク「勿体ないって、なにがですか?」
KP「うーん……まあ、その。クロウさんは誘拐されてしまった」
ク「!?」
全「!?」
KP「一人になったタイミングで……今回はトイレに立ったときにしようか。とにかくそこで四人の仮面の男に囲まれる。もちろん抵抗を試みることもできるけど、まあ……しないほうが得策だとアドバイスしておくぜ」
ク「うう、止むをえません。抵抗せずにおとなしくしています」
竜「なるほど。勿体ないってのは仮面とローブのことか」
KP「良いロールプレイだと思ったから尊重したかったんだけどね。まあダイスの神様にはあらがえないってことで」
べ「その場面を俺らは目撃できるのか?」
KP「うん。襲われたのは待ち合わせた場所の近くだったってことで誰かがその男達に囲まれたまま連れて行かれるのは目撃できる。ただ四人の男が壁になってクロウさんだとは分からないけどね。そしていつまで経っても戻らないクロウさん。ダム刑事は先ほど戦闘した経験も相まって、やがて気付くだろう。クロウさんの身になにかが起きてしまったことに」
ダ「当然、助けに行くぜ」
べ「もちろんだな」
竜「右に同じく」
ク「皆さん……ありがとうございます!」
KP「さてクロウさんだけど、拉致されている最中、その車内でこんな会話を聞くことになるだろう」
ク「なんですか?」
KP「「なんかこの男見たことがあるな」「俺もだ。テレビかなんかで……」「あ、あれ、この男ってまさかプロ野球選手の」「ライトを守ってる!!」」

ク「はっはっは。そうだ私がプロ野球選手のクロウだ!!」
ダ「そのくだり何回やるんだよ(笑)」
KP「まあそんなところで。いったん休憩に入ろうか」

~その⑥に続く~

edited byえるえい at
【リプレイ】5月26日⑥

前回のあらすじ

「なんかあの男見たことあるな 」
「ん? あれってまさかプロ野球選手の……」
「ライトを守ってる!」
でおなじみのクロウさんが怪しい男らに誘拐された。

※あと今回はとりわけ変態的な箇所があるから注意。

 

べのむ・・・べ
クロウ・・・ク
ダム・・・ダ
竜斗・・・竜
俺・・・KP

 

-------------------------------------------------------

KP「じゃあ教団に向かうってことでいいんだね?」
全「もちろんだぜ!」
KP「べのむは電車とバイクどっちで移動する?」
べ「うーん。一応バイクは持って移動したいんだけどな」
KP「まあ街中を走るだけなら判定はなくていい」
べ「おお。それならバイクで先に行ってるぜ」
KP「おっけー。じゃあ場面はそうして先に到着したべのむと、後から来た竜斗助教授およびダム刑事が集合したとことろからだ。さあ、どのようにしてクロウさんを助け出そうか?」
ダ「俺は『忍び歩き』の技能を持っているから潜入できると思うぜ」
竜「逆に私は初期値のままだから確実に無理だな」
べ「キーパー。ちなみに仮面とローブを使うとどれくらい判定にボーナスが付くんだ?」
KP「そうだなあ……教団の中を歩く場合に限り『隠れる』と『忍び歩き』にそれぞれ+15%ってところかなあ」
竜「もうちょっと大きめにボーナスがあっても良くないか?」
KP「いやいや、外見が同じでも結構違和感みたいなものは出るだろうからね。分かれ道の度にきょろきょろしたり、やたらと見取り図を凝視したりっていうふうにさ(笑)」
竜「ふうむ。なるほどなあ」
べ「じゃあこのアイテムはダムさんに……」
ダ「いや、それはべのむさんが持っていたほうがいい。俺は素のままで十分成功率が高いからな。それでも失敗した場合の保険として、べのむさんが持っていてくれ」
べ「おお、分かったぜ」
竜「ダムさんが入る前に私が受付の気を引けないか?「どうも先日はお世話になりましたー」とか言ってさ。あわよくば私もまた内部を探りたいし」
KP「じゃあ『説得』か『言いくるめ』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

竜「ぐぐ……失敗か」
KP「やっぱり前回逃げるように帰ったのがまずかったね(笑)まあだけど気を引くのには成功ってことで、ダム刑事は『忍び歩き』に+10%で判定してくれて構わない」
ダ「よしじゃあ『忍び歩き』で潜入を試みるぜ!」

コロコロコロコロ……

ダ「成功だぜ」
KP「なら気付かれることなく侵入できた。さあどうしようか」
ダ「とりあえず見取り図的なものがないか探そう」
KP「『目星』でどうぞ」

コロコロコロコロ……

KP「成功か。なら見取り図を発見できる。見れば地下1階~地上2階の、3階層に分かれた建物であることが分かる。先日竜斗助教授が訪れた『資料室』が1階に。2階にはなんか『司祭室』とかがあるみたいだね。そしてなんといっても『地下1階』にはやはり『地下1階』と言うべきか『怪しい部屋』が三つある。なぜ『怪しい部屋』なのかというとやっぱり『地下1階』たるものそこに存在するのはどう考えたって『怪しい部屋』でなければならないからね。だからそう、ダム刑事は『地下室』にこそ『不思議』な感覚を覚えるだろう」
竜「キーパーが地下室を探索してほしそうに私たちを見ている(笑)」
べ「どんだけ露骨なんだよ(笑)」
KP「いやもうこの際だから言ってしまうけど、この建物については『資料室』と『地下室』についてしか考えてこなかったんだよ」
ク「詰めが甘いと言わざるを得ないですね(笑)」
KP「勘弁してください……シナリオを完成させるので手いっぱいだったんです……」
ダ「まあそういうことなら仕方がない。地下へと向かおう」
KP「ゴホン。地下に向かうまでに誰にも見つからなかったか『幸運』でどうぞ!」

コロコロコロコロ……

ダ「成功したぜ」
KP「なら誰にも見つかることはなかった。素晴らしい! あなたの『忍び歩き』は神がかり的だ。人間国宝と言い換えても良い!」
竜「あからさまにゴマをすり始めたな(笑)」
べ「きっとさっきの失態を見逃してほしいんだぜ(笑)」
ダ「ともかく、地下はどういう構造になっているんだ?」
KP「うん。地下に降りるとすぐ正面に、左に折れる曲がり角がある。その先はつきあたりまでまっすぐの一本道。そしてその一本道の向かって左手側に、三つの部屋が待ち構えている」
ダ「しらみつぶしに行こう。まずは一番手前の部屋から。キーパー、中を覗くことはできないか?」
KP「小窓がどの部屋にもひとつずつあるね」
ダ「じゃあそこから覗いてみるぜ。あくまでこっそりとな」
KP「了解。一番手前の部屋には女性がひとりいる」
ダ「女性……だと?」
べ「ほう。どんな状態なんだ?」
KP「お前らは本当に……枷を付けられて身動きが取れない様子だね。いや、それ以前に気絶しているのか。俯いたままぴくりとも動かない」
ダ「ぐへへ。今晩はお楽しみだぜ」
べ「く……俺が行けば良かった……!!」
KP「どうしてここで今日一番の悔しそうな顔なんだよ(笑)」
ダ「キーパー。部屋には入れるか?」
KP「いや、やっぱり鍵がかかっているね。さあ探索者よ『鍵開け』なさい」
ク「どんだけ『鍵開け』好きなんですか(笑)」
ダ「一応やるか(コロコロ……)まあ当然失敗だけどな」
竜「どうやらこの部屋は後回しだな」

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ダ「じゃあ次の部屋を小窓からこっそりと覗くぜ」
KP「するとその部屋には、なんと見慣れた男が……」
ダ「ん? あれはまさか……」
竜「プロ野球選手の!」
べ「ライトを守ってる!!」
ク「はっはっは。そうだ私がプロ野球選手のクロウだ!!」
KP「そう。姿を見た誰もが恐れ戦き感涙し、果てはサインを求めることでお馴染みの、クロウさんがそこにはいる!」
ダ「早速助けに向かうぜ!」
KP「おっと。当然だが部屋には鍵がかかってるぜ」
ダ「ち……どうすればいいんだ」
KP「まあまあ。窓から手に入る情報はそれだけじゃないんだよ」
ダ「というと?」
KP「部屋にいるのはクロウさんだけじゃない。見張りと思しき仮面の男が一人、クロウさんと向かい合って立っている」
ダ「ほう……ちなみにクロウさんはどういう状態なんだ?」
KP「うん。やはり枷をつけられて身動きが取れない状態だね」
ク「アッー!!」
ダ「昨晩はお楽しみでしたね!」
KP「そんな描写はひと言もしてないのにお前らときたら!(笑)」
ダ「ともかく、中に人がいるなら利用できるな」
KP「ほう。聞かせてもらおう」
ダ「ノックして、出てきてもらう」
竜「なんてシンプルな作戦だ(笑)」
べ「いやだけどノックされれば気になるのは間違いないぜ」
ダ「というわけでノック! ダンダンダン!!」
KP「まあいつでも侵入者に備えているわけでもなし、ノックされれば開けてしまうだろう。というわけで、ダム刑事の思い描いていた通りに仮面の男はドアを開けた!」
ダ「おっと、開き始めたドアをすかさず思いっきり押し開けるぜ!」
べ「おお、思わず肩が痛くなる作戦だな(笑)」
竜「稀にリアルで起こるから怖い(笑)」
KP「なるほど(ダメージは『1D3』でいいな……2か)じゃあ仮面の男は痛そうに肩を抑えている。(さらに『筋力×5』で判定ロール……失敗か)そして突然の衝撃に耐えきれず、尻もちをついてしまった!」
ダ「さあ、お仕置きの時間だな……!」
KP「じゃあ戦闘に入ろう。順番は仮面の男>ダム刑事。ただ仮面の男は倒れているから最初のラウンドは好きに行動していい。かつ、次のラウンドも起き上がりに専念しなければならない」
ダ「やりたい放題ってわけだな。じゃあまずは『拳銃』でいくぜ」
KP「ロールどうぞ!」
ダ「(コロコロ……)成功! ダメージは2!」
KP「回避は無理だからそのまま受ける」
ダ「さらに続けて『拳銃』! 大人しく二階級特進しやがれ!!」
KP「もう起き上がってるから回避!(コロコロ……)く……失敗」
ダ「じゃあダメージは……4だぜ!」
べ「ノリノリだな」
竜「ああ、勝ったな」
ク「フラグ立てるの止めてください(笑)」
KP「このラウンドから仮面の男の行動が解禁される。さあ見せてやろう……最近教団内で巨大なセンセーションを巻き起こしている技能『キック』をな!」
竜「こいつらそればっかりだな(笑)」
ク「宗教団体だってことを忘れてしまいそうですよ(笑)」
KP「(コロコロ……)よし成功だ!」
ダ「(コロコロ……)だが回避も成功だぜ」
KP「く……次の行動どうぞ!」
ダ「続けざまに『拳銃』(コロコロ……)成功だ!」
KP「回避!(コロコロ……)失敗!」
ダ「ダメージは4! そろそろ気絶したんじゃないか?」
KP「いや、見るからに瀕死だけどまだ生きている」
べ「至近距離からの弾丸を3発も受けてるのに(笑)」
竜「ものすごいガッツだな(笑)」
KP「(これはもう勝てないだろうけど……一矢くらい報いたい!)まだこいつの目は死んじゃいない! 『キック』いくぜ!」

コロコロコロコロ……

KP「成功!」
ダ「回避は失敗だ」
KP「じゃあダメージはダメージボーナスを付けて……6だな」
ダ「ぐ!? これは痛い!」
KP「さあそちらの番だぜ!」
ダ「『拳銃』で!(コロコロ……)成功!」
KP「回避!(コロコロ……)成功!」
ダ「!?」
べ「これは……」
KP「おやおやぁ……これはなんだか勝ちが見えてきたなあ……」
ク「が、頑張ってくださいダムさん!」
KP「『キック』成功!」
ダ「回避成功!」
KP「ぬう……しぶといやつめ」
ダ「『拳銃』成功!」
KP「回避成功!」
べ「おお、なんだこの良い勝負は」
ク「出来れば一方的に勝ってほしいところですね……心臓に悪い(笑)」
KP「『キック』成功!」
ダ「回避……失敗!」
KP「くっくっくそろそろ年貢の納め時だな。ダメージは……4だ!」
ダ「うおおおおお!!」
ク「ダムさん!」
ダ「まだまだ……『拳銃』成功!」
KP「回避成功」
ダ「!?」
竜「ダ、ダムさん!」
KP「とどめだ!『キック』で攻撃!!」

コロコロコロコロ……

KP「な!? ファンブルだと!? じゃあ仮面の男はキックに失敗したばかりか勢い余ってすっ転んでしまった!」
ダ「……」
竜「最後の最後で……」
ク「こいつもまた足の短さに悩む者だったということですね……」

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結局次のダム刑事の行動で仮面の男は倒された。
拳銃の残弾がないので、最後はキックで。最後はキックで。

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ダ「ふう……ギリギリだったな」
ク「でもやられなくて良かったです(笑)」
KP「おめでとう。じゃあ無事に部屋に侵入できたようだ」
ダ「探索する前に剥ぎ取りタイムといこう」
KP「おっけー。じゃあ恒例の『仮面とローブ』と『鍵束』を見つけることができる。ただしこの仮面の男とダム刑事とでは体格がかなり違う。もしダム刑事が今すぐローブを着ようと思うなら『幸運』の判定に成功する必要があるだろうね」
ダ「じゃあローブを着た状態で探索したいしとりあえず『幸運』を振ろう」

コロコロコロコロ……

ダ「05。おおクリティカルだぜ!」
KP「ここでクリティカルか……なら今まで『仮面の男』と描写していたこいつは実はAPP15くらいの超絶美女だった!」
ダ「ふーん。ああ、そう……」
べ「キーパー。それはさすがに気持ち悪いぜ……」
KP(あれ!? 絶対喜ぶと思ったのに!?)
ダ「まあいい。とりあえずローブを着よう。それからクロウさんを助けたいんだが、この鍵束の中にクロウさんの枷を外せるものはあるか?」
KP「(すごいナチュラルに再開した!!)え、えーともちろんあるぜ」
ダ「じゃあそれを使ってクロウさんを助けるぜ!」
KP「判定はとくに必要ない。クロウさんは自由を取り戻した!」
ク「ふうー……ありがとうございました!」
KP「ただしクロウさんは恐ろしい拷問を受けていた。拷問の内容は「あの『魔道書のコピー』をなぜ持ちだした!」「あれをどこにやった!」」
とか、そんな感じだね
竜「ああ、あの紙は魔道書のコピーだったのか」
KP「というわけでクロウさんは『SANチェック』どうぞ!」
ク「え、拷問でですか!?」
KP「くっくっく『SANチェック』が神話的現象によるものだけだと思ったら大きな間違いだぜ。大量の血を見て正気度を失う可能性があるように、自分の身に大きな危険が迫れば正気度は減ってしかるべきだ。そもそも『正気度が減る』っていう現象は『異常事態を経験した』ってことだからな」
ク「うう、じゃあダイス振ります……」

コロコロコロコロ……

ク「うわ、失敗です」
KP「失敗の場合は『1D3』の喪失だね」
ク「(コロコロ……)ああ、2点減りました」
KP「さらにさらに! 酷い拷問を受けたことにより当然体力が減るぜ。ダメージは『1D6』くらいかな?」
竜「ちょ……ダメージ大きすぎないか!?」
KP「いやーだって拷問って普通手加減しないからねえ(笑)」
ク「(コロコロ……)体力の喪失は4点です……」
KP「さあ楽しいイベントは終了。どうぞ探索を続行してね!」
ク「うう……酷い目に遭った……」

---------------------------------------------------------

ダ「さてとりあえずここに来た理由はこれで終えたわけだが……」
べ「問題はこの後どうするか、だな」
竜「それならある程度、察しがついている」
ク「え、どんなです!?」
竜「まあメタ読みで申し訳ないけど、ニャルラトホテプときてかつクトゥグアとくれば、これはもう天敵のクトゥグアを召喚してニャルラトホテプを撃退せよってことだと思う」
KP「だがプレイヤーはそれを知り得ない……ただまあ古物商が襲われた原因がそれだったり、ところどころにヒントを散りばめておいたつもりだから、『アイデア』に成功すればなんとなくそんな発想にたどり着けたことにしようか。もちろん全員参加していい」

コロコロコロコロ……

KP「えーと……ダム刑事以外は全員成功か。なら次の指針をそのように定めてくれても一向に構わないぜ」
べ「あとは場所をどうするかだけど」
ク「これはもう間違いなく……」
ダ「ああ。滝流洞だろうな。どうもかなり神様に近しい場所らしいし」
竜「じゃあこの場所はさっさと脱出し……」
ダ「いや、逃げる前にやることがひとつ残ってるぜ」
べ「そうだな。残ってるな」
ダ「キーパー、さっきの女性のいる部屋の鍵は『鍵束』にあるか?」
KP「『幸運』でどうぞ。ただし高確率で入ってるから+20%で判定していい」

コロコロコロコロ……

ダ「成功だぜ」
KP「じゃあ女性のいる部屋の鍵穴に順番に差しこんでいくと、いくつか目でかちりと小気味のいい音を立てて鍵が開いた」
ダ「ぐへへ。お前の不幸を呪うがいい」
べ「キーパー、今から忍び込んでも間に合うか?」
KP「なにに間に合いたいんだよお前は(笑)いいから助けるんならさっさと助けてあげてくれ!」
ダ「はいはい。じゃあ助けるぜ」
KP「では手当たり次第に鍵を差していくと、いくつか目で女性を捕えていた枷はまっぷっつに割れた。身体が自由になったことで閉じていた目がゆっくりと開いていく。そしてダム刑事にお礼を言ってくるね」
ダ「礼はいらない。礼以外をよこせ」
べ「ちなみにこの女性のバストサイズはどのくらいなんだ?」
KP「そんなこと想定してないよ(笑)気になるんならダイスの神様に聞いてくれ!」
べ「判定方法は?」
KP「『3D6』でどうぞ」

---------------------------------------------------------

~簡易式・バストサイズ決定ロール~

3~4:A
5~8:B
9~13:C
13~15:D
16~17:E
18:もう好きにしたらいい

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べ「Cの範囲だけやけに広いのは?」
KP「なんかで東京のバストサイズ平均はCですみたいなことを聞いたことがあるからだ。決して俺の好みは関係ない」
べ「まあとにかくロールするぜ!」

コロコロコロコロ……

べ「……5だな」
KP「となるとBカップか。このキャラクターのAPPが『11』でSIZが『12』だから……まあ多分70~75のBってところだな」
べ「やれやれ……もう帰ろうぜ」
KP「対応の落差がすごいな!」
ダ「ちなみにあやせはどのくらいなんだろうな」
べ「ああ、そっちも気になるな」

コロコロコロコロ……

べ「13だぜ」
KP「となるとDカップか。外見と体格を考慮して、たぶん65~70のDってところだろう。あとは妄想で補完するがいい」
べ「というか外見と体格を考慮って、どういう計算をしてるんだ?」
KP「まだ完璧な設定じゃないけど『アンダーバスト72.5』を基本値として、体格が高いほど数値を加算、外見が高いほど数値を減算していく感じだ。あとはフィーリングで感じ取れ。まあまたこのメンバーでセッションすることがあるなら次回までには確定させておくさ」
べ「そこは完璧なルール調整をお願いするぜ!」
ク「あの……そろそろ探索に戻りませんか?(笑)」

------------------------------------------------------

KP「というわけで、助けられた女性は「私は小塚冬子。しがない古物商です」と名乗り、重ねてダム刑事にお礼を言ってくる」
ダ「さて、まずは捕まった経緯を聞こうか」
KP「うん。まあ君たちは既に感づいているけど、偶然クトゥグアを呼ぶことができる『セラエノ断章』という魔道書を手に入れてしまい、それを『星の知恵』に知られたのが原因だね。家に残っていたコピーは、捕まる直前に教団に仕返しする誰かが現れるのを期待して残したらしい。まあ教団がなぜ回収しなかったのかなんてのは……また追々考えていくつもりだ」
ク「考えてなかったんですか(笑)」
KP「いや……時間がさ……(笑)」
ダ「他に情報は?」
KP「あとは「どうやらクトゥグアを呼びだすのに絶好の場所は滝流洞みたいですよ、旦那!」と高らかに教えてくれる」
竜「それも知っているな(笑)」
ダ「……他は?」
KP「ええと「武器や防具は装備しないと意味がないぞ!」」
べ「……帰るか」
ダ「……そうだな」
KP「ああ、待ってください! と慌ててダム刑事についていく」
ク「なんなんですかこのキャラクターは(笑)」
KP「いや、ここで詰まられるとテンポが悪くなるから救済として用意したんだよ。あと『呪文』の取得に失敗していた場合、このキャラクターから教わることができる。まあ、今回はどちらも必要なかったけどね(笑)」
ダ「まあいい。とにかく滝流洞に行くとしよう。えーと……Bさんは連れて行くべきか行かないべきか……」
KP「「小塚冬子です!」とわめき散らすだろうな(笑)」
べ「連れてってもいいんじゃないか? 呪文を教えてくれるってことは呪文を知っているってことだろ?」
竜「シックスマンになりうるってことだな」
ク「パーティ4人しかいませんけどね(笑)」
べ「いや、あやせがいるからぴったり6人目だな」
KP「どういう伏線の回収だよ(笑)……いやつーか女将忘れてやるなよ!?」
竜「女将は犠牲になったのだ……」
ダ「さて、というわけで全員で滝流洞に向かうぜ!」
KP「じゃあいよいよ大詰めだな。全員生きて帰れるよう頑張ってくれ!」
全「おーーーーっ!!」

~その⑦に続く~

edited byえるえい at
【リプレイ】5月26日⑦

前回のあらすじ

これを閲覧している人は全員『アイデア』で判定しなければならない。もしそれに成功した場合、このセッションに参加したプレイヤーおよびキーパーが皆変態であることが分かる。

 

べのむ・・・べ
クロウ・・・ク
ダム・・・ダ
竜斗・・・竜
俺・・・KP

 

-------------------------------------------------------

KP「じゃあ滝流洞に向かうわけだな。もはや恒例だが、べのむは『バイク』で判定できるけど、どうする?」
べ「もちろんやるぜ! 今までの失敗はすべて今回のための布石だったのさ!」
KP「じゃあ毎度の通り-10%でどうぞ」

コロコロコロコロ……

KP「はい失敗だな。じゃあ全員電車で移動してくれ」
べ「なんか反応が淡泊じゃないか!?」
KP「いいから一度バイクにまたがってから「あ、やっぱり山道怖い」ってなれよペーパードライバァー」
べ「ぐぬぬ……恨むぜダイスの神様……」

-------------------------------------------------------

KP「今日はなかなか濃い一日だった。山道を登る頃には日も暮れ出すだろう……そして全員『アイデア』をどうぞ」

コロコロコロコロ……

KP「成功した人は気付くだろう。滝流洞に近づくにつれ、山道にあるまじき異臭が増していくことに。もはや君たちにとっては嗅ぎ慣れた匂いだ。これは腐敗臭に間違いない」
ダ「やはりいるのか……えーとAPP1の人」
べ「浦……崎?」
ク「浦田じゃありませんでした?」
竜「APPが1なのは間違いない」
KP「浦沢だよ! 最初から最後までそう呼んだの俺だけだけど!!」
べ「むう……どうする? 強行突破するか?」
竜「まあ連中は足が遅いからな。とりあえず偵察してみよう。滝流洞の入口が見えるギリギリまで近づき、目星を振りたい」
KP「うん。全員振って構わないよ」

コロコロコロコロ……

KP「べのむとダム刑事、そして竜斗助教授が成功か。成功した人は凄まじい数の『腐敗した人間』が滝流洞の入り口を陣取っているのが見える」
ク「10人くらいですか?」
KP「いいや、もっと多いな。正確な数が知りたいならちょっとダイスを振らせてもらうぞ。それで人数が決定する」
竜「『2D10』くらいか?」
KP「いや『1D100÷2』匹だな」
全「!?」

コロコロコロコロ……

KP「えーと、出目が86か。ということで43匹の腐敗した人間がそこにはいる。まあ正確な数はキャラクターには分からないだろうけどね」
竜「ちょ……なんだその冒涜的な状態は!?」
KP「そう。その光景は冒涜的だった。正気を失うのに十分なくらい」
竜「……」
ダ「……」
べ「……」
KP「冒涜的な光景を見たら、どうなるんだっけ?」
竜「……」
ダ「……」
べ「……」
KP「SANチェックどうぞ(恍惚)」
竜「うあああああああ本当にこいつはあああああああ!!」

コロコロコロコロ……

KP「成功はダム刑事だけか。じゃあべのむと竜斗助教授は『1D8』喪失でおねがいしまーす!」
べ「(コロコロ……)1点減ったぜ」
竜「(コロコロ……)こっちは3点減った」
KP「ち……発狂には至らずか。まあいいだろう。さてどうする?」
竜「ふむ……いくらなんでも43匹の中に無策で突っ込むのは無謀だな」
ク「注意を逸らしてどうこうって話でもなさそうですしね……」
ダ「拳銃の残弾はゼロ……戦いは挑めないな」
竜「そもそも43連続で攻撃されたらどれだけダイス運が良くても20匹目くらいで全滅するだろ(笑)」
べ「さて、どうしたものか……」
ク「キーパー、ちょっと確認したいんですけど」
KP「ん、どうした?」
ク「滝流洞温泉には買い出し用の車があったりしませんか?」
KP「ああ、あるだろうねそりゃ」
べ「……まさか」
竜「ホラーアクションでお馴染みの……」
ク「轢きましょう。全部☆」
KP「いいねえ、そういう派手な展開は大好きだぜ。その場合は『運転(自動車)』で判定どうぞ」
ダ「全員初期値のまま(20%)か……」
竜「キーパー、べのむさんはバイクの運転ができるんだ。多少運転のノウハウがあるんじゃないか?」
KP「いいだろう。べのむだけ+20%で判定していい」
べ「ありがとう竜斗さん!!」
竜「どういたしましてだな」
ク「ここが正念場ですね……!!」
KP「じゃあダイスロールどうぞ!!」

コロコロコロコロ……

KP「竜斗助教授の結果は?」
竜「……失敗だな」
KP「ダム刑事の結果は?」
ダ「……失敗だ」
KP「クロウさんの結果は?」
ク「……失敗です」
KP「じゃあ、べのむの結果は?」
べ「……失敗だぜ」
KP「やれやれ。この中に主人公補正のあるお客様はいないようだな(笑)」
ク「べのむさんの『山道怖い症候群』が併発しましたね……」
KP「じゃあ別の作戦を立て……」
ダ「いやまだだぜ!」
KP「!?」
ダ「このパーティには俺たちの他に、あやせと古物商がいる。彼女たちにもロールしてもらうことはできないか?」
KP「……なるほど。ただしあやせは公式(べのむ)で17歳であることが宣言されている。ロールできるのは小塚冬子だけだ」
べ(余計なこと言うんじゃなかった……!)
ダ「……いいぜ。技能値はいくつだ?」
KP「初期値のまま。つまり20%だな」
ク「頑張れダムさん!!」

コロコロコロコロ……

ダ「成功だぜ!!」
全「パチパチパチパチ!!」
KP「じゃあ小塚冬子は「なんで私が……」とブツブツ言いながらも手伝ってくれる。なんだかんだで助けてもらったことに恩を感じてるんだろうね」
ク「恩を笠に着てバケモノを轢かせるなんて(笑)」
竜「これはよく考えたら最低だな(笑)」
ダ「ならよく考えなければ済む話だ。さあやっちゃってくれ!」
KP「いいだろう。ダム刑事の号令に従い小塚冬子がアクセルを思いっきり踏みこむ。豪快なエンジン音とともに車が発進し、山道を飛ぶようにして進んでいく。そして車が滝流洞に到着。突如突っ込んできた車に、腐敗した人間たちは逃げる間もなく跳ね飛ばされることになるだろう。フロントガラスが緑とも黒とも言えない奇妙な色の液体によって汚されていく!」
ク「ぎゃーーーーーっ!!(笑)」
べ「グロイ、グロイ(笑)」
KP「さて、ともかくこれで安全に洞窟内に入れそうだぜ」
ダ「よし行くぞ!」
KP「全員で向かうってことでいいね?」
全「もちろん!」
べ「ここまで来たら最後まで行きたいぜ!」
竜「というかここで待ってると包囲されそうだしな(笑)」
ダ「どちらにせよ逃げ道はなくなるわけだが」
ク「でも、行くしかないですよ!」
べ「というわけだぜキーパー!!」
KP「おっけー。まあどちらにせよまずは派手に跳ね飛ばしたことによる『SANチェック』をどうぞ!」
竜「やっぱりやるのか(笑)」

コロコロコロコロ……

KP「成功なら『1』喪失。失敗なら『1D4』の喪失だ。失敗は……クロウさんとダム刑事か」

コロコロコロコロ……

ダ「俺は1点減ったぜ」
ク「こっちは2点です」
KP「くっくっくこりゃあ全員発狂エンドも夢じゃないなあ?」
ダ「く……だが構わず進むぞ!」

----------------------------------------------------

KP「滝流洞を進んでいると鼓膜をやぶかんばかりの大きな笛の音が聞こえる。洞窟そのものが音を発しているような感覚だな」
ダ「結局なんの音なんだこれは……」
KP「あ、ところで灯りがないと洞窟は進めないけどどうする?」
ダ「それは携帯電話のライトを……」
竜「いや、違うな。かなり序盤だが松明が入口に設置されているという描写があったはずだ。それを使わせてもらう」
KP「(にやり)よくぞ覚えていてくれたな。じゃあ松明に火を灯して、君たちは滝流洞の奥にある泉を目指した」
竜「途中、なにかあるか?」
KP「いや、なにごともなく到着できたみたいだな」
竜「なら早速呪文を使うぜ!」
KP「いいだろう。竜斗助教授が使うってことでいいか?」
竜「ああ。松明を借りて、呪文を詠唱!」
KP「じゃあ竜斗助教授は呪文を唱えた。それっぽい感じの詠唱とともに、かかげている松明の炎が大きく揺らめきだす。そして松明の炎は揺れるごとに体積を増してゆく。こぶしの大きさになり、頭の大きさになり、やがては人間の身長をはるかに凌駕する巨大な炎となる! 呪文の使い手である竜斗助教授は理解する、この炎こそが名状しがたい神『クトゥグア』であると! ……さあ、まず呪文を使ったことでべのむは任意のマジックポイントと『1D10』の正気度を失ってもらおうか!」

コロコロコロコロ……

竜「マジックポイントは1点消費。正気度は……ぐ、6点喪失だ!」
KP「じゃあ一時的発狂の判定だ。『アイデア』どうぞ」

コロコロコロコロ……

竜「ここはきっちり失敗だ」
KP「なら神話的事実にはどうやら気付かずに済んだようだ……今回は」
竜「今回はってどういうことだ!?」
KP「忘れたのか? 今竜斗助教授の前には『クトゥグア』というとても説明のつかない恐るべき存在がいるんだ……これについて全員で判定をおこなってもらう。さあ最後の『SANチェック』だ。派手に発狂してくれたまえ!」

コロコロコロコロ……

KP「成功したのはクロウさんとダム刑事か。二人は『1D3』の正気度喪失だな」
ダ「(コロコロ……)俺は3点減ったぜ」
ク「僕は2点です」
KP「そしてくっくっく失敗した二人は『1D20』の正気度喪失をくれてやろう!!」
竜「でかすぎる!」
べ「これはまずいぜ!」

コロコロコロコロ……

べ「8点喪失……けど『アイデア』には失敗したぜ!」
KP「甘いな探索者べのむよ。世の中には『一時的発狂』以外にも『不定の狂気』という発狂の陥り方が用意されているのさ。これはゲーム内の時間で一時間のうちに、現在の正気度の20%をに失った場合に発生し、かつ『アイデア』に失敗する等の方法で避けることができない! さあ狂気の内容を決定する。十面ダイスをひとつ振ってくれ」

コロコロコロコロ……

べ「5だな」
KP「(なにかに異常なほど執着する……か)ならべのむは目の前の偉大な炎に心奪われたに違いない。これからは炎を見るたびにクトゥグアのことを思い出し、それについて強い畏敬の感情を抱くことになるだろう!」
竜「おい、キーパー……」
KP「ん、どうした?」
竜「一気に14ポイント正気度喪失したんだが……」
KP「はっはっは素晴らしいな。探索者の鑑たりうる出目じゃないか。そんなあなたはまず『アイデア』ロールをしてもらおう」

コロコロコロコロ……

竜「よーしアイデアにも成功して狂人まっしぐらだぜ☆」
KP「じゃあどうやら無事に『不定の狂気』にも陥ったようだし、十面ダイスをふたつ振ってくれ。十の位のダイスで『一時的発狂』の。一の位のダイスで『不定の狂気』の内容を決定する」

コロコロコロコロ……

KP「えーと……(くっくっくこれはなるほど)じゃあまず不定の狂気の内容だけど、どうやら竜斗教授は心因性の視覚障害に陥るらしい。あまりにも凄まじい光景に身体が拒否反応を示したんだろうね。一時的に視界がぷっつりと途絶えることになる」
ク「結構な重症みたいですね!」
竜「一時的にだよな!? 一時的にだよな!?」
KP「(コロコロ……)うん。四時間くらいの間だね」
竜「結構長い!!」
KP「ゴホン。さて今度は一時的狂気の内容だけど……反芻行動……つまり周りの動きや言葉を真似てしまうことになる」
竜「え? 周りって、なにをすればいいんだ?」
KP「悩む事はない。特徴的な行動をしているやつが周りにいるだろ」
べ「クトゥグア! クトゥグア! ハァハァ! クトゥグア!!」
竜「クトゥグア! クトゥグア! ハァハァ! クトゥグア!!」
ダ「最後の最後で変態に(笑)」
ク「僕たちは精神分析を持ってないから止められないですね(笑)」
KP「さて、クトゥグアを招来させたことで、大音量で鳴っていた笛の音は徐々に遠ざかっていく。感覚的に探索者は知るだろう。笛の音が遠ざかるとともに自分たちの生活に安息が戻ってきたことを。そして笛の音が完全に聞こえなくなると同時に、腐敗した人間たちも溶けるように消えていく」
ク「お、エピローグっぽい感じですよ(笑)」
KP「その通り(笑)今回の冒険はこれで終了となる。本当はクトゥグアを召喚したことによって山が火事になったり、探索者がダメージを受けたりするんだけど、今回は省くことにする。まあ最後にそんなことをしてもテンポが悪くなるじゃないかっていう俺の我がままなんだけどね!」
ク「ダッシュで逃げたことにしましょう(笑)」
べ「クトゥグア! クトゥグア! ハァハァ! クトゥグア!!」
竜「クトゥグア! クトゥグア! ハァハァ! クトゥグア!!」
ダ「しかし……問題が残ってしまったな。この二人(笑)」
ク「まあ、治るまで放っておきましょう(笑)」

<クトゥグアEND>

-------------------------------------------------------

KP「それでは。皆さんお疲れ様でした―っ!!」
全「お疲れさまでしたーっ!!(パチパチパチパチ!!)」
KP「いやあ古今東西いろんな変態がいるんだなって再認識したぜ(笑)」
べ「いや俺はべつに、キャラクターがそうであるだけで、実際の人物たるべのむはおっぱいに対してそんな異常に反応したりしない普通の紳士だぜ(笑)」
ダ「俺も普段立派な紳士だからこそ、普段あまり経験できない変態的なロールプレイにちょっと没頭してしまっただけだぜ(笑)」
竜「私も某アニメに登場するクトゥグアをモチーフにした美少女のことを可愛いと思ってはいるものの、それについて絶叫したり日記でその可愛さについて不必要なほど強く語ったりしたのは、ひとえにシナリオラストの発狂が原因だぞ(笑)」
KP「このセッションの良心はクロウさんだけかよ……(笑)」
ダ「深刻な良心不足だが心配するな。こういった内容の発言もいつか『普通』と捉えられる日がくるだろうさ」
ク「それって世紀末ってやつですね(笑)」
KP「ゴホンともあれシナリオの細かい部分について解説していく。気になる人は読んでくれ。気にならない人は次の点線部まで読み飛ばしてくれて構わない」

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滝流洞……架空の洞窟。元ネタはオカルト『ルルドの泉』。それをダジャレ的に訛らせて、るるど、るるどぅ、ろるどぅ、ろうりゅうどうとした。また『ルルドの泉』には深い傷を負った神官の傷を癒したという伝説があるらしい。俺はそれを湾曲解釈して、この泉に立ちよった人間を『ゾンビ』として復活させる冒涜的な場所として使わせていただいた。

コウモリ……分かる人にしか分からないが『ミ=ゴ』という神話生物。なんでも高い医療技術を持っているらしく、かつニャルラトホテプの眷属であるらしいので、今回はニャルラトホテプと交信するための神聖な場所である滝流洞を守ってもらった。シナリオと絡めるために『ゾンビの創造』と『ゾンビの眼』の呪文を獲得してもらい、ゾンビが見る景色を通じて神聖な場所を侵した探索者に神話的制裁を加えようとたくらんでいただいた。

ニャルラトホテプ……ニャル子のアニメでこの神性を知った人も多いだろうなあと思い、そんな人たちが少しでもとっつきやすく感じてくれたらいいなあとの期待を込めてこの御方を黒幕にした。クトゥグアをぶつけて退散させたいっていうのもその延長線上のサービス精神。ただしく伝わっているか自信はないけれど。姿が見えなかったのは仕様。見ると正気度を『1D100』失いかねないので、今回は空気を読んでもらった。

笛の音……イメージ先行で思いついた設定なのでよくは知らない。基本ルールブックに『死者のストンプ』というシナリオがあるんだけど、それに『死者を蘇らせるトランペット』なるアイテムが登場する。たしかに死者を蘇らせるギミックの存在は重要だと思い立って要所要所で鳴らした。なんらかの矛盾があったとしてもそれはきっと邪神の仕業に違いない。暫定的に『滝流洞自体が巨大な笛である』と考えている。

--------------------------------------------------------

KP「ゴホン。さてじゃあ今回の事件を無事に解決したことによる『正気度の回復』という報酬を皆さんに差し上げますよ!」
全「パチパチパチパチ!!」
KP「では順番にいきましょう。まずはニャルラトホテプを見事退散させたことによる回復。これは『1D20』点だぜ!」
竜「回復が大きすぎないか?」
KP「それはアレよ……初心者キーパーにありがちなバランス調整ミスってやつ。多めに見てくれると助かる!」

コロコロコロコロ……

KP「さあ次。俺の構想では死ぬはずだった女将を見事救いだしたことによるボーナス回復。これは『1D6』点だぜ!」
ダ「そうだったのか(笑)」
KP「結構序盤でシナリオが崩壊してどうしようかと思ったぜ(笑)」

コロコロコロコロ……

KP「さらにボーナス! 謎のキャラクター『あやせ』を誕生させ、守り抜いたことによる回復。これも『1D6』点だぜ!」
べ「まったくあやせは最高だぜ!」
KP「こいつを連れて逃げだしたときはどうなることかと思ったけどな(笑)」
ダ「だが次回のシナリオのメインヒロインが決定したな」
ク「ですね(笑)」
竜「あやせがヒロインなら俄然やる気が湧くというものだな」
KP「まあそれはさておき(笑)最後に技能の成長だ。これぶっちゃけた話説明するのを忘れちゃってたんだけど、途中『バイク』とか『目星』とか技能による判定ロールを何度も行ったよな。この判定に『成功』していた場合、その技能の横に用意されているチェックボックスにチェックを入れていく必要があるんだ。そしてシナリオの終了時、チェックの入っている技能に対して『判定ロール』を行うことができる。もしこれに『失敗』すれば、探索者は今回の冒険を経て、その技能について成長したと実感できるだけの経験を得たということになり、技能値を『1D10』%成長させることができる」
ク「え?この判定に『失敗』すれば成長するんですか?」
KP「うん。ゲーム的な話になって申し訳ないけど、技能値が高ければ高いほど失敗しにくくなるだろ? まあ極めた技能であればあるほどむしろミスをすることが成長に関わってくるかもね。とにかく成功した技能ひとつにつき一回『判定ロール』をどうぞ!」

コロコロコロコロ……
(各自成長中)

KP「……というのがクトゥルフ神話TRPGの基本的な流れでした! 皆さん本当に、お疲れさまでしたーっ!!」
全「お疲れ様でしたーっ!!(パチパチパチパチ!!)」

 

~そして文字数制限の関係でリプレイは唐突に終了を迎える~

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最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!
そしてお疲れ様です!
お礼にいつの日か『SANチェック』をプレゼントいたします。
みんなTRPGやろうぜ!

 

追伸:参加された皆さまへ。
聡明な皆さんは『アイデア』に成功すれば、実際のセッションには存在しなかった口上やイベントが追加されていたり、もしくは実際にはあったイベントが削除されているのに気づけます。ただしそれらは物語を分かりやすくするためであり、後に重大なミスが発覚しそれらを処理しないままではさまざまな混乱を招くことになるだろうという危惧を感じたからであり、キーパーの黒歴史となりうる決定的なミスを隠ぺ……いやいややはりミスを残したままでは混乱を招くだろうと考えたから故の変更です。そこに悪意がない(邪念はあります)こということをご理解いただければ幸いです。

ただ、あまりにも許せない変更があったら言ってください。なんらかの対策を講じますので!

 

ではでは。本当に長い文章になってすみません。
今回のセッションの楽しさの、20%くらいでも伝わればいいなあ。

edited byえるえい at
【リプレイ】5月26日①

参加された皆さまはお疲れさまでした!


そして遅くなってごめんなさい!
好きな技能は『鍵開け』でおなじみのえるえいです。なんか自分のキャラクターが鍵開け技能持ってないと不安になるんですよ私。

 

さて、今回プレイしたのはクトゥルフ神話TRPGというゲーム。

 

最近某アニメとかの影響で名前くらいは知ってる人が多いのでしょうか。これをひと言で説明するなら『巻き込まれてしまった恐怖から生還するゲーム』とでも言えば良いんですかね。

 

リングって作品があるじゃないですか、貞子が出てくるやつ。

 

ちょっとした手違いから呪いのビデオを見てしまう。その呪いの影響で主人公は残り一週間だか二週間だかしか生きていられなくなる。死にたくないから呪いを解く手段を探して奔走する。

 

ちょうどそういうイメージです。厳密に言えば恐怖をもたらすのが呪いなのか神話生物なのかという部分だけは違うのですが。なんとなーくぼんやり理解してくだされば十分です。

 

さて今回のシナリオですが完全オリジナルになります。なのでうっかり皆さんのTRPGライフに影を落とすことがない!いえーい、です!

 

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ではまずはキャラクターの紹介から!

 

【べのむ】性別:男  職業:聖職者

能力値は忘れてしまったけれど『精神的な障害』の欄におっぱいスキーと謎の単語が書かれている猛者キャラクター。これがどんな障害なのかは、彼の言葉を借りるなら「どんなときもまずはおっぱいだ」ということになる。

どうです、波乱の予感がしてくるでしょう?

探索者はそれぞれ与えられたポイントを使って『技能』を獲得することができ、彼は『図書館』や『聞き耳』といった探索に向いているものに始まり『応急手当』や『ほかの言語(英語)』といった意外な教養を感じさせる技能も獲得していた。しかしやはり特筆する技能があるとしたら『サブマシンガン』を置いて他にないでしょう。シナリオを始める前に「舞台が現代日本である以上よっぽどうまくロールプレイしないとそんな物騒なもん手に入らんぞ」と断ったのだが、彼のキャラクターを語る上で非常に重要なセンテンスだったらしく結局取得しやがっ……取得していた。なんでもハワイで親父に習ったらしい。

そんな父親は、なんとギャングだ。

 


【クロウ】性別:男 職業:プロ野球選手

所属球団は結局明かさなかったが、某球団でライトを守っている選手らしい。どうやらなかなかの著名人であるようだ。

能力値は『APP/外見』『STR/筋力』『SIZ/体格』あたりが高かったと思う。

いくつかの探索用技能と『マーシャルアーツ』という格闘系の技能を持っているキャラクター。これを獲得している探索者の蹴りは人間の息の根を一撃で止めることができるとかできないとか。また「球団のエースは俺だ!!」とばかりに『信用』の技能も持っている。そしてあれほど「舞台が現代日本である以上よっぽどうまくロールプレイしないとry」と伝えたのになぜか『乗馬』の技能を持っている。なぜだ。

まあそういう無茶苦茶ができるのもTRPGの良いところなんだけど!

 


【ダム】性別:男 職業:刑事

刑事と書いてデカと読む感じのハードボイルド。常にあんぱんを携帯しているのは言うまでもない。鮮度の関係で牛乳は持ち歩かない。

能力値は覚えていないが、すべての値が平均より高かったはずだ。

刑事ということで『隠れる』や『聞き耳』や『目星』に精通している。そしてなによりも『拳銃』の技能こそが彼の最大の魅力である。『回避』にも振ってあったはずなので、潜入捜査から制圧まで、なんでもこなせるオールラウンダーの敏腕刑事である。

初めてのまともな探索者で、単純に感動した。

 

 

【竜斗】職業:電子工学の助教授

助教授なのに『知識』が低いのが悩みだったはず。年齢も若いのでまだ見習いの域を抜けていないのだろう。

能力値は忘れた。たしか平均的な数値が多かったような気がする。

技能は「灰色の頭脳?……ああ私のことか」みたいな。とにかく調査・探索は任せろといった感じの選択。特徴的なのは『コンピューター』や『電子工学』などの職業の設定を生かした技能か。また唯一の『精神分析』保持者であり、誰かが狂気に陥ったとき助けられるのは彼しかいない。そして彼も『拳銃』技能の獲得者である。ただ助教授が拳銃ってさすがに……ということで、彼の装備は『モデルガン』に落ち着いた。

今回、唯一のTRPG経験者でもある。

 

~その②に続く~

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