Opening Act: センザキマリ from aonopeople
1.舌と夢(語り)
2.飼い猫、浴槽、魚
3.海中都市
4.rain rain
木村隼人
1.ボーイズドントクライ
2.人生なんてそんなもんさ
3.なんてセンチメンタル
4.SODA
5.Remember Me
6.Silent Movie
7.流れ星
8.GOSTRAIGHT
9.Everytime, Everywhere
Strawberry Wonderland
1.エターナル ラビリンス
2.from here
3.カメレオンの唄
4.ホタルノヒカリ
5.友達っていいな
※各出演者様の許可を得て掲載しています。
GEMINI、Wisteriaは次回更新です♪
2.ワールドダイバー
4.アレシボメッセージ
5.LIFE STORY
6.時を止めて
7.マジックスケール
8.GALAXY GALAXY
ご存じの曲、好きな曲は流れましたか?
タイトル/アーティスト(選曲者、敬称略)の順に記載しております。
※選曲者の表記が無い楽曲は、主催者の選曲です。
選曲テーマは「自分にとって最高の美メロをもつ大好きな一曲」です。
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明日を落としても/syrup16g(翔/Melody Bridgeコラム担当)
親愛なるニュートン街の/People In The Box (センザキマリ/aonopeople)
Love Is a Verb/John Mayer(木村隼人)
Strawberry Fields Forever/The Beatles(山田琢磨/GEMINI)
Desperado/The Eagles(伊藤携/Strawberry Wonderland)
Annie/カフカ(佐藤迅/Wisteria)
スロー・ラーナー/wooderd chiarie(雪乃/Melody Bridgeコラム担当)
わがままなジーナ/COLD KITCHEN
リリ/Newspaper Boys
What Ever Happened /The Strokes
Calling Out/Calendars(佐々木直也/Strawberry Wonderland Support)
ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ/グッドモーニングアメリカ(伊藤彩菜/Strawberry Wonderland, Wisteria)
影送り/RICKLEAF
Turbo Town/80kidz(伊藤優/Wisteria)
Dear Joyce/riddim saunter(伊藤一馬/Wisteria)
ダンデライオン/Blankey Jet City(川村隼也/Strawberry Wonderland)
夢追い虫/スピッツ(佐藤慎吾/Wisteria)
アネモネ(in an early time)/rain drops pianissimo
窓際にて/blind girl(藤原渓/blind girl)
Sorrow, Sorrow/Sad Day For Puppets
人生はフィクションじゃない ─ Remember
Me / 木村隼人
音楽って何のためにあるんだろう、って思うことがたまにあります。音楽は所詮嗜好品、食事や睡眠とは違って無くても生きていけるもの。じゃあ何で必要なんだろう?私の答えはこうです。『音楽しか触れてくれない想いを抱えているから』。
木村隼人さんの唄は、一言でいうと“リアル”。誰もが胸に秘めた大切な思い出、心の奥底に隠した感情を、優しく爪弾かれるギターの音色と吐息さえも感じる濃密な唄声で紐解くような音楽。その最たる例が、この『Remember Me』だと思います。
“僕たちは弱いから ひとりぼっちが怖いから 本当の気持ち隠して笑う”
唄い出しのこのフレーズだけで、心臓をぎゅっと掴まれたように、痛い。胸を掻き毟られるような、心がどうにかなってしまいそうな感覚に襲われるのです。だけど、木村さんの声と音色の優しさが、その痛みを掬い取ってくれる。孤独をありのままに吐露したような曲なのに、包まれるような愛情が満ちているんです。
先ほど述べた通り、木村さんの楽曲の世界観には心をほどく力がある。誰にも伝えられなかったこと、あまりに心の奥深くに隠してしまったせいで自分でさえも把握できなくなってしまったような想いに共鳴して、優しい涙に変えてくれる力。自分の魂の一番奥、やわらかくて弱い部分に触れてくれるぬくもり。それは他でもない、木村さん自身のノンフィクションな感情を封じ込めている音楽だからだと思います。全ての想いやご自身の生き様を、歌詞世界やメロディーにあまりにも正直に吐き出してしまう人。とても誠実に音楽を創る人。まさに命を削ってメロディーを紡ぐ人。それが木村隼人というボーカリストの一番の魅力だと思う。そんなボーカリストだけが、リスナーの感情を動かすことができるのです。
たくさんのアーティストがいて、多くの情報があふれている時代で、音楽なんて無くても生きていける。だけどフィクションじゃない人生を生きていくために、私には木村さんの音楽が必要なんです。こんな音楽に出逢えた感動を、切なさを、喜びを、体感していただきたい。優しいあの唄声が秋田に響く日は、もうすぐそこですね。
いつか訪れる“ハッピーエンド”のために ─ センスオブワンダー / GEMINI
写真は色褪せるし、記憶は薄れる。花は枯れるし、食べ物には賞味期限がある。そして私たちはいつか絶対に死ぬ。そう、大抵のものには必ず終わりが訪れる。この事実からは逃れようがないし、それはとても恐ろしい未来。
だけどその終わりを、君と過ごすことができたら。
手を繋いで微笑みあいながら、最期を迎えられたら。
私がこの場をお借りしてご紹介させていただくのは、GEMINIの「センスオブワンダー」です。いつかやってくる終幕を、あくまで幸福でポップな“ハッピーエンド”として見据えるこの曲。個人的に、この曲が名曲たる証拠はこのフレーズだと思っています。
“限りある命ならば いまだかつてないハッピーエンド 君と”
いつか必ずやってくる最期を悲観する必要なんてない、ハッピーエンドを飾ることができるはず。そのためにできることは、限りある今を愛すること。GEMINIのライブでこの曲を聴くと、進んでしまう時計の針の切なさと、今この瞬間にこのバンドと共に居る喜びとが込み上げてきて、いつも泣きそうになるんです。涙を堪えて見上げるステージにはとびきりの笑顔のメンバーがいて、フロアも笑顔でいっぱいで、嬉しくて嬉しくてまた泣きたくなるのです。(心底ライブがすきな人なら伝わるんじゃないかな、この感覚!)
この曲に、そしてこのバンドに教わったこと。終わりがやってくることを受け入れて笑う人は、強くて優しい。そして私も強く優しくなりたい、そんな力をくれる曲です。
以下、言い訳。(!)
今回このコラムを担当させていただくことになりわかったことは、GEMINIの魅力を私なんかの拙い言葉で説明するのは死ぬほど難しいということです。だって彼らはとても感情的なバンドで、オーディエンスを理屈抜きの幸福で満たしてくれるバンドだから。とにかくフロアで体感してもらうのが一番なんだもの。それでしか伝わらないし、それが一番伝わるんです。このコラムで少しでもGEMINIに興味を持っていただけたのなら、めろぶりにご来場くださいませ。私がお伝えしたいことはそれだけです。笑
ロックスターは無防備に笑う─ 木村隼人さんのステージに寄せて
私が木村さんのステージを初めて拝見したのは、2008年1月新宿ロフト。当時木村さんはabel and cainというバンド(ちなみにドラムは現GEMINI山田さんでした)で活動されていました。私はabelの音源をすでに聴いていてすごく好きだったのだけど、なかなかライブに足を運ぶ機会がなくて、念願叶っての初ライブでした。その日の事は鮮明に、木村さんの髪型や服装まで思い出せる程記憶に残っています。
ステージに立つ木村さんから、ずっと目が離せなかった。なんて華のある人なんだろう!声の色気はもちろん、唄っている時の表情やギターを奏でる指先の動きまで、目が吸い寄せられるんです。abelのステージが終わってもしばらくは、熱に浮かされたようにぼーっとしてしまったことが忘れられません。
木村さんはどこからどうみても、写真を見ただけでもボーカリストだってわかる人だと思う。めろぶり主催ののぞみさんが以前「むせ返るほどの華も艶も持ちあわせた人」とおっしゃっていましたが、本当にその通り。まさに“ロックスター”という言葉がよく似合う方。
ただこの頃の木村さんは、ほんの少し近寄りづらかった。なのでお話したことはほとんどありませんでした。何となくピン、と感覚を張っているように見えるというか、お声掛けするならタイミングを探りながらというか。うまく言えませんが、ステージを降りて目の前にいらしても、何となく緊張してしまったんです。(ただ一度だけ、木村さんが「酔っ払っちゃった~」と言いながらふらふらへらへら歩いていらしたのをお見かけした時を除いて。笑)
だけどあれから5年が経って、今の木村さんはあの頃とは別人のよう。フロアでもステージでも、すごく無防備に笑うようになった。Twitterでの発言もナチュラルなものばかり。MCでも自然体な笑顔で笑いながら赤裸々な発言が飛び出して、「今のTwitterに書かないでよ!」なんておっしゃる始末。
この5年の間にabel and cainはThe Homosapiensに改名後、活動休止。その後DARLING DARLINGというバンド、ICE CREAM HOLiCSというプロジェクトを経た後、長い沈黙の期間がありました。その沈黙を経て再びステージに戻ってきた木村さんは、とても“人間らしさ”が増していて。音楽への愛情や喜びがにじみ出るような声になった。歌詞や音色にもあたたかみやリアリティがあふれて、聴く人の心を包み込むようなぬくもりが生まれました。でも以前からの華や色気はそのまま。色々なものが削ぎ落とされて、より魅力的になったのです。
ステージでライトを浴びてクールに決める、別世界の住人のようなロックスターではなく、一人の男性として人生を生きてギターを抱えているんだと感じさせるロックスター。たった5年しか知らない私が言うにはものすごくおこがましい言葉だと思いますが、木村隼人さん、今が一番面白くて格好良いです。しかもこのめろぶりは、地元での凱旋ライブ。ひときわ想いが篭もった、優しいお声が聴けると思います。お見逃しなく!
GEMINIの“無敵感”の理由とは? ─ GEMINIのステージに寄せて
何、この無敵な感じ?
それはGEMINIのライブを見る度、いつも不思議に思っていたこと。
バンド編成は、ヴォーカル&ギター・ギター・ベース・ドラムという定番のスタイル。皇子(ヴォーカル&ギター國分祐さんの愛称を、親しみを込めて使用させていただきます)がMCを始めれば内容はぐだぐだ(しつこいようですが、親しみを込めてこう言わせていただきます)な上、メンバーだけでなくお客さんからも茶々が入る始末。とてもじゃありませんが、ファンが近寄りがたい様な遠い世界の存在ではございません。(親しみを込めての表現です、どうか誤解されませんよう)
だけど、ステージに現れた皇子が満面の笑みで「こんばんは、GEMINIです!」と叫ぶだけで、それまで出演していたバンドの空気感は掻き消え、ライブハウスが一瞬でGEMINIのモノになる。4人がステージの中心で向かい合って最初の一音を鳴らす時には、“これから何かすごい事が起こるんじゃないか”と胸が高揚する。フロアから拳が上がるタイミングは、練習したかのようにぴったり。メンバーがステージを去るまでに時間は、瞬く間に過ぎてしまう。
全ての瞬間に奇跡が宿っている様なあの空間。
そう、ライブ中のGEMINIはまさに“無敵”。
私は理屈でモノを考える性格で、言葉で説明できない感情は信じない面倒な人間です。だから、GEMINIが放つあの無敵感の理由を知りたいと思いながらライブに足を運んでいました。だけどいつも一曲目が終わった頃には、はしゃぎすぎて息を弾ませて、何も考えずに笑っている自分がいる。何故だろう、次のライブこそ冷静に分析しなくては、と悔しく思いながら帰路につくのが毎回のお決まりのコースです。
だけど、ついに理解した。その日のGEMINIの最後の曲は『GALAXY GALAXY』でした。最高に楽しいライブの締めくくりが特に好きな曲だったので、私はとても嬉しくて。お友達(この方は何を隠そう、Melody Bridge主催のぞみさんです)と手を繋いで跳ねながら踊っていました。私たち以外にも、フロアは楽しそうな笑顔で埋め尽くされていて。ライブハウスいっぱいの幸福感!
その時皇子はフロアを見回しながら歌うのを止めて、嬉しそうな笑顔でこう言ったのです。
「すっげぇ!」って。
その瞬間、思ってしまったんです。“ああ、理由とかどうでもいいや、こんなに楽しいんだから!”と。すっかり忘れていたけど、そもそも音楽の喜びって、そういうものじゃないですか。そのことをメンバーが、そしてオーディエンス全員が理解しているから、このバンドは無敵なんです。
純粋に無防備に、音を楽しませてくれる無敵のバンド、GEMINI。
理屈じゃない喜びを体感してくださいませ。
記事一覧
- めろぶり#3セットリスト
- めろぶり#2セットリスト
- めろぶり各出演者セットリスト-1
- めろぶり各出演者セットリスト-2
- めろぶり#1BGMセットリスト
- RememberMe/木村隼人 - 雪乃
- センスオブワンダー/GEMINI -雪乃
- 木村隼人さん - 雪乃
- GEMINI - 雪乃
- ワールドダイバー/GEMINI - 翔
- めろぶりコラムが始まるよ。
- GEMINI - 翔
- 幸福の在処 / 木村隼人 - 翔
- 木村隼人さん - 翔