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京都大学

京大OT2Study

発達資料室
合併症(仮
○福山型先天性  筋肉の症状とともに、かなり重い知的発達遅滞、てんかんなど中枢神経症状を合併  痙攣(けいれん)・心臓疾患・緑内障など目の合併症をおこす可能性 ○デュシェンヌ型  左心不全が10ないし15%、肺胞低換気による呼吸不全が80%程度  左心不全がでてくるのは13歳から17歳頃です。胸のX線検査により心陰影拡大が認められます。呼吸不全は呼吸筋の変性と脊柱変形により引き起こされます。 ネットで簡単に調べたやつUP。 追加詳細、参考文献、出典は後日改めて
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進行性筋ジストロフィー(6)医学的治療
タイトルの所に自分の担当している項目を。本文中に、調べたことについて書いたり、リンクを張り付けたりして下さい。
↑のフォントバー下段左から三つ目がリンクボタンです。リンクしたい文字を網掛け選択してからリンクボタンを押し、リンク先のアドレスを入力して下さい。

まあ、使い方は適当にやってれば慣れるはず……。
 
 
筋ジストロフィー臨床研究班: http://www.pmdrinsho.jp/
 
(治療)副腎ステロイド(有効性不明)、遺伝子治療、幹細胞移植

 
(治療)
履歴
1)月経血
治療に月経血を利用
2007年、国立成育医療センター研究所の梅沢明弘・生殖医療研究部長らのグループは、細胞治療技術を使い、筋ジストロフィーの治療につながる基礎実験に成功した。
女性の子宮内膜の細胞から筋肉組織を作り、欠損するとこの病気になるタンパク質をマウスの中で作り出した。患者への負担や倫理的問題が起きない技術。
研究グループはまず、女性ボランティアに提供してもらった月経血を培養。この血液中には子宮内膜の組織が混ざっており、分化の機能を備えた間質細胞も含まれる。この中から薬12%の比率で骨格筋の細胞を分化、成長させた。
筋ジストロフィーは、遺伝子異常によって筋肉の細胞膜にあるジストロフィンというタンパク質が作られないために発症する。生まれつきジストロフィンが作れないマウス免疫不全のモデルマウスの筋肉に、培養した筋肉細胞を注射した。すると注射した細胞とマウスに元々ある筋肉細胞が融合し、マウスの筋肉細胞から正常なジストロフィンが分泌されるようになった。
2)ES細胞
2008年、遺伝子操作した胚性幹細胞(ES細胞)を注射して、筋肉の機能を一部回復させた。と米テキサス大学のチームが、2008/1/20付けのネイチャーメディシン電子版に掲載。
筋ジストロフィーのマウスを、あらゆる細胞に分化する能力を持つES細胞の移植で治療したのは初めて。
筋ジストロフィーのうち冠者数の多いディシェンヌ型は、筋細胞の形を保つタンパク質「ジストロフィン」が遺伝子変異のため作られず、筋力の低下や筋萎縮が起きる。
3)ピカチュリン
大阪バイオサイエンス研究所の古川喜久研究部長らは、動く物体を目でハッキリと捉える「動体視力」に深く関係するタンパク質を見つけた。このタンパク質を欠いたマウスは動体視力が低下した。
人間でも同じ仕組みが働いていると見られる。
成果は2008年7/21、ネイチャー・ニューロサイエンス(電子版)に発表。
発見したタンパク質は『ピカチュリン』と命名。
網膜では視細胞が光の情報を電気信号に変換し、複数の細胞を経て脳に伝えている。細胞同士は神経回路でつながっており、ピカチュリンは視細胞と別の細胞をつなぐ「シナプス」という部分で働いていた。ピカチュリンを欠如したマウスはシナプス形成が不十分で、情報を伝える速度が正常型の約1/3に低下するとともに、動体視力が低下した。
情報伝達の遅れは筋ジストロフィー患者でも報告されている。このため、異常があると筋ジストロフィーを引き起こす遺伝子について調べたところ、ピカチュリンと目で結合し、シナプスを正しく形成するのをジャマしていた。
4)プロスタグランディンD2
筋肉破壊抑制
「2009年、大阪バイオサイエンス研究所の裏出良博研究部長と大阪大学の毛利育子順境移住らは、
筋ジストロフィーのモデルマウスに薬物を投与して、筋肉が壊れるのを防ぐ実験に成功した。
デュエンヌ型は筋肉細胞の構造を維持するジストロフィンの遺伝子に異常があることが分かっている。
デュエンヌ型患者の壊れかけた筋肉では炎症やアレルギーなどに関連する物質『プロスタグランジンD2』がたくさん作られ、炎症を悪化させていることから、プロスタグランジンD2を合成する酵素の働きをジャマする薬物を5日間与えた。その結果、体内のプロスタグランジンD2が減少し、壊れた筋肉の体積が半分になり、マウスの筋力も3割以上増加した。」

医学的治療:研究中。薬物療法、遺伝子治療、幹細胞移植など。
【薬物療法及び遺伝子治療】
同病の原因は、筋肉に必要なジストロフィン遺伝子の機能不全である。よって、生成すべき薬物の目的はジストロフィン生成を正常に戻すこと。しかし、これまでは根本的な解決に至る薬は発明されていなかった。
2011年5月11日、京都大大学院医学研究科の萩原正敏教授と神戸学院大総合リハビリテーション学部の松尾雅文教授が、こうした遺伝子異常を読み飛ばし、筋肉の修復を促す分子化合物を発見。このような効果的な治療法が実証されたのは世界初であり、筋ジストロフィーに対する薬物療法の道導が築かれたと考える。
(新聞記事集)http://www.med.kobe-u.ac.jp/pediat/pastnews/04-05-01/masmedia.htm
松尾教授らは、人工的に合成したDNAの投与で、遺伝子からジストロフィン蛋白ができる途中のmRNAに働きかけ、デュシェンヌ型の患者の体内で、ベッカー型のジストロフィン蛋白を作らせることを目的とした。デュシェンヌ型と比較してベッカー型は症状が軽いためである。しかし、以前から動物実験では失敗している方法だったため、教授らは同大倫理委員会に遺伝子治療実験を申請中。安全性について、さらなる検討を重ねることが必要である。また、これはあくまで進行を食い止めるものであり、根治治療には至らない。実用化されたとしても生涯に渡る合成DNAの投与が必要であるため、教授らは、今後は少ない回数で長い効果を得られることを課題としている。現在までに、副作用は発見されていない。
文献:Nature Communications 2 (2011) 11 5, article number: 308, doi: 10. 1038/ncomms1306, "Chemical treatment enhances skipping of a mutated exon in the dystrophin gene"(nature communicationsのHPで閲覧可能)
【iPS細胞の利用】
2009年12月9日、鳥取大学大学院医学研究科の押村光雄教授らと香月康宏助教らは、京都大学の山中伸哉教授らとの共同研究により、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者から採った人工多能性幹細胞(iPS細胞)で、このiPS細胞に欠けているジストロフィン遺伝子を修復することに成功した。ジストロフィン遺伝子は大きいため、既存のベクターによる遺伝子導入はうまくいかない上に、がん化の危険性などがあった。今回の研究では、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者とそのマウスモデルからiPS細胞を作成し、それぞれにジストロフィン遺伝子のゲノム全長を搭載し、加工したヒト人工染色体(HAC)ベクターを導入することで、内在ゲノムを傷付けることもなく(がん化の可能性もなく)、ジストロフィン遺伝子を完全修復することに成功した。
今回の研究では、奇形腫作成によって筋肉細胞を作成したが、実際の遺伝子治療の際には、試験管内や培養皿の上などで遺伝子修復した患者iPS細胞を、筋肉細胞に分化誘導して、治療に用いる必要がある。この、胚性幹細胞(ES細胞)を用いる筋肉分化誘導法は、既に次項のようなグループによって成功を治めているので、この方法と併用することにより、新たな遺伝子治療戦略になることが示唆されている。
(詳細)http://www.jst.go.jp/pr/announce/20091209/index.html
文献:Molecular Therapy (2010) 18 2, 386-393, doi: 10. 1038/mt. 2009. 274, "Complete Genetic Correction of iPS Cells From Duchenne Muscular Dysrophy"(Molecular TherapyのHPで閲覧可能)
【ES細胞の利用】
2008年1月20日、米テキサス大研究チームが、筋ジストロフィーマウスに遺伝子操作した胚性幹細胞(ES細胞)を注射して、筋肉の昨日を一部回復させることに成功したと、米医学誌Nature Medicine電子版に発表した。研究チームは、マウスのES細胞を培養し、筋細胞への分化を促進する遺伝子「Pax3」を人工的に導入し、筋細胞になるよう分化し始めたものだけを取り出した。これを病気のマウスの大動脈に注射したところ、一ヶ月後には筋細胞になって筋肉に定着し、ジストロフィンの生成も認められた。通常のマウス程ではないが、ある程度筋力が回復した。ES細胞を注入する治療では、無限に増殖するがん化が懸念されるが、筋細胞に分化するものだけを厳選した結果、3ヶ月後にも癌は発生しなかったとしている。遺伝子操作するため、人への応用には未だ至っていない。
文献:Nature Medicine  (2008) 20 1, doi: 10. 1038/nm1705, "Functional skeletal muscle regeneration from differentiating embryonic stem cells"

→根治治療には至っていないが、これらの医療技術の進歩により、5年〜10年は生命予後が延びている。
しかし、生命予後が伸びれば伸びるだけ、患者のADL向上のためのリハビリテーションが、より重要になってくる。難病を抱えながらも、患者が残された人生をいかに質の良いものにしていくことができるか。それを共に考える事が、OTとして尽力すべき点である。
 
 
 
 
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あいうえおー
こんな感じ。
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